2017年3月27日月曜日

三年目に突入した今、思うこと。



ハイシーズンに突入しています!

YAWP!は17日に春期の運営を開始して以降、おかげ様で、ずっと混んでいます。今月は、今後に大きなノーショウ等がない限りは、おそらく稼働率が90%を越えます。キャパ12の設定で90%を越えるのは、2015年の8月以来です。予約の受付は12人で止めているのですが、滞在延長や再泊の希望者が多発しておりまして、12人を越える日が多いです。皆さま、本当にありがとうございます。


一ヵ月もの冬休みをいただき、存分にリフレッシュして再開しておりますので、毎日が楽しいです。先日、23日はYAWP! backpackersのオープン二周年記念日でした。昨年同様、それなりにお酒や食べ物を用意し、ゲストの皆で一緒に飲み、それからカラオケに参じました。要はパーティーをしたわけですが、まぁいつも通りの飲み会&遊びの範疇で、特別な夜を演出したというわけでもなかったです。


今後もウチは、記念日でも大きなイベント等をするつもりはないのですが、「二年前のオープニングパーティー“サーメルを囲む会”、あれはまたやってよ!」というリクエストはいくつかいただいておりまして。サーメルさんと僕は今も繋がっておりますし、別に3月に開催しなければいけないわけでもないので、その気になったらテキトウな時期にまたやるかもしれません。




さてさて、話は変わりまして。


僕はクドいほどここに書いておりますが、僕の唯一の趣味は映画鑑賞でして、三週間タイに行っていて一番溜まった欲は「映画を観たい!」だったのでした。特に、“ラ・ラ・ランド”!! 僕はタイに2月23日に出発しましたが、この映画は翌24日からの公開で、いっそ飛行機をキャンセルしてやろうか、というくらいにそのタイミングの悪さに心が荒れたのでした。


先日、僕は2016年の映画の私的ベスト10を発表しました(映画“帰ってきたヒトラー”を、6位に割り込み更新させたいと思います)が、その一年前、2015年の公開作では、断トツで映画“セッション”がナンバー1でして。“セッション”は、僕の歴代でもベスト10に入ります。


“ラ・ラ・ランド”は、その“セッション”のデイミアン・チャゼル監督(32歳!若い!!)の新作で、僕は世間に注目されるより前、もちろん米アカデミー賞にノミネートされるはるか前、なんなら制作が発表された時点から、「絶対に観る!」と楽しみにしまくっていた作品でした。


というわけで、帰国してすぐに僕は、砂漠で枯渇した旅人が水を見つけた瞬間のように、飛び込むように“ラ・ラ・ランド”を観に行きました。そしてその感想は、いやはや、

超・超・超・素晴らしかった!!!

です。“セッション”同様、この映画も確実に人生のベスト10入りです(コロコロ変えているわけではないですよ)!ラストに痺れて席を立てなくなったのは、“セッション”以来。映画館で泣いてしまった(笑)のは、いつ以来かわからない。チャゼル監督は、間違いなく天才です。僕が好きな映画監督はたくさんいますが、ここまで最上級のリスペクトをしたのは、キューブリック以来かもしれません。


この映画、まだ観ていない方もいると思うので詳細には触れませんが、僕が何に最も感動したのかというと、実は映画のストーリーに対してではなく。この映画のスゴいのは、感情移入のさらに上を行き、「自ら(観客)の人生を振り返らせる」に至っているところです。物語に感動するのではなく、自分の人生に向けて感動する。もう少し具体的に言うと、「自分が選ばなかった、もしくは選べなかった別の人生」に思いを馳せて、泣けてしまうのです!!


僕も昔は夢追い人(笑)でしたし、大恋愛をしたこともありますし、結婚を決意したこともあります。しかし、夢は叶わず、大恋愛は成就せず、結局誰とも一度も結婚することなく今に至っているわけでして。エンドロールの最中どころか、映画館を出てからもしばらくの間、「あのコは幸せになったかなぁ〜」とか「あの一言がなければ違っていたかなぁ〜」とか、なんだかしみじみといろいろ考えてしまいまして。

そういう風に書くと、なんだかネガティブな「過去を引きずっています・・」的な話にも捉えられるかもしれませんが、この映画は全くそういうわけではなく。人生の分岐点で、どちらを選んだとしてもそれは間違いではない、という優しさに溢れ、実にポジティブに“今の人生を肯定”してくれています。


例えるならば、観客の各々が持つ“人生の襞(ひだ)”を、鷲掴みにしながらも優しく包み込んでくれるような、“ラ・ラ・ランド”はそんな素晴らしい映画だったのでした!!




ところで最近の僕は、簡単に言うと、自分でも驚くくらいに“欲”がなくなりました。元々、お金儲けの欲はほとんどない人間でしたが、最近は物欲もなくなりました。これまで僕はけっこう、洋服類を中心に、ヤフオク等でテキトウに気に入った物があればサクッと買っていたのですが、最近はヤフオクを開いてすらいません。街に個人的な物を買いに行く気にもなりません。家にあるテレビも、ほとんど観なくなりました。たまにYou tubeは開きますが。


タイにしばらくいて、決して裕福ではないながらもノンビリと気楽でサバ〜イ(気持ちい〜ぃ)に生きている人々とたくさん接し、なんというか、そういうのを洗い流された感じなんですよね。「足るを知る」と言いますか。

もちろん、そのうちまた変わる、というか戻るかもしれませんが。とりあえず今、僕にある個人的な“欲”は、「もっと旅をしたい」と「もっと映画を観たい」だけですね。あとは「たまに麻雀したい」もか(笑)。他の欲望は、ゼロとは言いませんが今は限りなく薄いです。


なので僕は、今後しばらくは個人的な出金があまりないと思われますので(笑)、逆に言うとこれまで以上に、「マイペースに、ほどほどの経営でいいや」の気分です。もっともっと、欲張らナイ・がんばらナイ・疲れナイ、の3ナイを軸に生きようかなと。ますますユルくノ〜ンビリと働いて、お金がじんわりとそれなりに貯まったら、またどこかへ旅に出る!それだけですね、今、僕が求めるのは。



僕のこんな、自由で無責任で気楽な生き方を、うらやましがる友人は実はけっこういます。しかし、先ほどの“ラ・ラ・ランド”のように、僕はただ、この人生を選んだだけなのです。僕には友人たちのような、人間性も才能も覚悟もなく、この道を歩かざるを得なかっただけです。そして僕の選べなかった人生、主に「誰かと結婚し、子供もいて、家族の幸せのためにバリバリ働く!」には、僕なりに思いを馳せることもあるのです。



・・・なんだか個人的で、湿っぽい文章になっちゃいましたね!

僕はタイ旅と“ラ・ラ・ランド”のダブルパンチで、改めて自分の人生の、これまでとこれからについてをしみじみと考えてしまう、そんな感傷的な気分の今日この頃だということです!!



二周年だぜ〜
歌うぜ〜




2017年3月23日木曜日

タイは超・居心地が良かった!!



お久しぶりです!!

まだまだ寒いですね〜。東京都では桜の開花宣言がすでにあったようですが、春がすぐそこに来ているという実感は、まだないなぁ。




とりあえず、まずは月初めのいつものやつです! 月初め・・ではなく、もう3月の後半ですけどね・・・。



【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1375)】

 ①アメリカ     240名(+7)

 ②日本       157 (+6)
 ③オーストラリア  153 (+3) 
 ④イギリス     150 (+1)
 カナダ      119 (+1)
 ⑥ドイツ       71 (+2)
 ⑦台湾        45 
 ⑧フランス      41
 ⑨ニュージーランド  34 
 ⑩インドネシア    28 
 


【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

【2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)

計:1375(4358:3.17:70%)
※稼働率のみ、直前一年間の平均


2月は稼働58%と、昨年11月に続く悪い成績でしたが、12月や1月のように何か仕掛けてみたわけではないですからねぇ。ウチの現状の実力は、何も策を打たなければ、ローシーズンにはこんなもんだということなのでしょう。

まぁ、今後は以前から宣言していた通り、ブッキングサイトの登録先を一つ増やしますので、おそらくはそれで改善します。4月中旬までは現状ですでに予約がほとんど埋まっておりますので、その作業は、もう少し後にしようかと思います。




さてさて、それはそれとして、今回はもちろんタイ旅行についての話を書こうと思います。僕はタイは、実は初めてでして。東南アジアというエリアでも、初です。僕は世界の45ヵ国くらいに訪問の経験がありますが、東南アジアの経験はゼロだったのです。


そんな僕が久しぶりの海外の訪問先として、タイを選んだ最も大きな理由は、実は「会ってみたい人がいたから」なんですよ。そう言うと、まるで“意識高い系”の連中みたいでキモチ悪いのですが(笑)。

はるか前に、ウチに泊まっていた長期泊ゲスト(たしかベルギー人のカップルでした)と、もうすぐチェックアウトだというタイミングで話していたところ、「ずっと思っていたんだけど、タク(僕)とキャラがそっくりなゲストハウスオーナーが、タイにいるよ」と言われたんですよね。僕は興味を持ったので、そのゲストハウスとそのオーナーの名前をメモらせてもらいまして。そしてその後しばらく経ち、なんともう一人の違うゲストからも、同じことを言われ。「もしかしてこのメモの名前?」と聞くと「そうそう!」とのことで。


というわけで、僕が今回タイに行ったのは、このゲストハウスに行き、このオーナーに会うためだったのです。まぁもちろん、それがすべてではないのですが。僕は普段は完全にノープラン旅をするのですが、今回は一つ、それだけは決めていたのです。



しかしゲストハウスの名前ははっきりしているわけで、簡単すぎる人探しの旅だったのですが(笑)。場所も調べればあっさり発見、普通にメインの駅近くの宿で、辿り着くのもあっさりでして。



そこは、タイ北部の都市チェンマイにある、【 Zz house 】さん。






そして彼が、その“僕にキャラが似ているゲストハウスオーナー”の、ボイドさん(と、僕)。





そして、実際に彼のキャラがどうだったのかというと、たしかに

・いつもオチャラケていて、軽いノリでフザけたことばかり言っている
・毎晩のようにゲストを誘い、一緒に酒を飲む
・時にはゲストを連れて、外に遊びに行く(僕は一緒にムエタイ観戦しました)
・おススメの観光地等の説明がすごく一生懸命なのだが、その辺にあったテキトウな紙に荒めの手書きでなので、その紙を見てもよくわからない(笑)
・見る限り、いつもノンビリしていて、いつの間に掃除等の仕事をしているのかが謎(しかし、確実にやっている)


なんてところは、本当に僕とそっくりでした。彼も完全に“ゲストは客ではなく、友達として接している”というスタンスでしたね。「ルールを守らないゲストには厳しく、時にはケンカすることもある」と彼自身が言っていたので、その点も似ていますね。


基本は上半身ハダカだったり(タイは年中暑いですからねぇ)、お金の面が超テキトウでゲストが何泊したとかビールを何本飲んだとかは自己申告制だったり(笑)、トリップアドバイザーのカスタマー採点を異様に気にしていたり(笑)、多くのゲストが「ありがとう、ボイド!」的なメッセージを書き残したノートを宝物のように扱っていたり(ウチにはそのようなノートは用意すらしていません...)、そんなところは相違点でしたが。



何にしても彼は、“ゲストの皆からすごく愛される男”だったので、彼のような魅力的な方と「似ている」と言われていたことが、僕はすごく嬉しかったです。僕がタイまで会いに行った男ボイドは、とにかく明るくてフレンドリーで気持ちのいい、ナイスガイでしたよ!!




今回の僕の旅は、バンコクinで、数日バンコクに滞在した後はとりあえずサクッとチェンマイに向かいまして。この街はタイ北部にあるので、そこからラオスの方に抜けてラオスをグルっと南下する感じでバンコクに戻ろうか、と旅の序盤は考えていたのですが。しかし日を重ねるごとに、“沈没旅”になっていってしまい・・・。簡単に言うと、「居心地いいし移動が面倒くさいし、まだこのままこの街にいよ〜っと」を繰り返すようになりまして。そうやってダラけ続けた結果、僕はタイからは出なかったばかりか、後半はほとんど街も移っていません(笑)。



結局、三週間のタイ旅で、僕が訪問した街は

バンコク
アユタヤ
パタヤー
チェンマイ
メーホーンソン
パーイ
スコータイ

の七つでして。三週間に七つの街って、結構忙しく見えるかもしれませんが、アユタヤとパタヤーとパーイには宿泊してはいない(日帰り旅)ので、滞在した街は四つだけです。そしてその四つの街で、泊まった宿は合わせて六つ。チェンマイとメーホーンソンとスコータイは一つの宿でしたが、バンコクには全部で9泊しているので、三つの宿を渡り歩きました。滞在した宿に不満があったから移動したのではなく、バンコクには泊まってみたい宿がいくつかあったのです。


どの宿が特によかった・・・とかは書こうと思えば書けるのですが、同業の身なので「全て、素晴らしかった!」と言っておこうと思います。いや実際に、全部よかったんですよ。タイのゲストハウス&ホテル、どこもすごくレベルが高いです。シャワーでお湯が出ないとか、ベッドが堅いとか、その程度のマイナス面は、素晴らしいスタッフや居心地の良さで、全て帳消しになってしまうような宿ばかりでしたね。



しかし、タイはヤバいですねぇ・・・。「このまま日本に帰りたくないわ〜」病が発生します。僕は、滞在一週間ほどでその病にかかったので、本当にヤバかったです。3月中旬からの宿の予約を受けていなかったら、経営を止めっぱなしにしていたとしたら、もしかしたら僕は、帰って来ていなかったかもしれません。いや、けっこうマジで(笑)。



僕は若い頃、東南アジアはいかにも「大学生が仲間たちと初めての海外!」なイメージで、簡単に攻略できそうでそんなに魅力を感じず、“行ってみたい熱”がなかなか盛り上がらなかったのですが。

しかし、僕も丸くなったといいますか、今回は素直にタイに行ってみたくなり、実際に行った結果ムチャクチャ満喫できたので、次はカンボジアにでも行こうかなぁ〜と思っています。