2015年11月27日金曜日

2015年、NEWオープン数がスゴい!


急に寒くなりました・・・。YAWP! backpackersの2階リビングにはエアコンがないため、今は電気ファンヒーターとホットカーペットでとりあえずの暖をとっていますが、かなり心もとないです。エアコンを買う資金は充分にあるのですが、それだけはどうしても採用したくないんですよねぇ〜(3階にはありますが)。デザインがカッコ悪いですし、エアコンの温風のモァ〜とした感じが、僕はすごく嫌いなのです。



さて、いきなりですが話題をガラッと変えます。


来月、浅草に“BUNKA HOSTEL TOKYO”さんというホステルが開業するようです。7階建てで、平米が1000近く(ウチの10倍・・)、ベッドキャパは128とのことですので、かなりの大規模施設ですね。立地も素晴らしく、こりゃあ人気が出そうな宿だなぁ〜と、正直に思います。

といっても別に今回は、こちらのホステルさんについて語りたいというわけではありません。今年もあと一ヵ月ほどでおしまいですが、「この一年、アホみたいに都内にホステル(ゲストハウス)が増えまくったなぁ〜」と、僕はしみじみと思っているのです。



昨年、僕は起業前に事業計画書というものを、それなりに気合いを入れて書きましたが、そこでの市場分析では都内に現存するホステルの数を“42”としたんですよ。実際、宿ブッキングサイトの大手であるbooking.comやhostelworld、agodaやトリップアドバイザーなどを一通り研究した結果、そんな数字が出たのです。

ブッキングサイトには、“ホステル”や“ゲストハウス”のカテゴリ内にも、ホテルやビジネスホテルが掲載されていることが多くありますので、あくまでメインの宿泊スタイルをドミトリー部屋としている宿を、僕は抽出しました。あとはカプセルホテルの扱いが一番難しかったのですが、バックパッカー向けのドミトリースタイルで、共有スペースや共有キッチンがある施設のみを、基本的には抽出しました。

実はブッチャケ、調査結果は40だったのですが、上記のサイトに一切載せていないホステルもちょびっとはあるだろうと、少し足して42にしていまして。僕なりに本気で調査しましたので、実際に当時は、それくらいの数のホステルが都内に存在していたと思われます。これを書いたのは昨年の7月の初めでしたので、それから今日までにはおよそ、17ヵ月が経ったことになります。


それ以降、2014年の後半には、ホステルは8つ開業しております。そして2015年には、我がYAWP! backpackersを含めまして、都内にはなんと20ものホステルが開業(or年内に開業予定)しております。これらはあくまで、“僕の知る限り”の情報ですが。


というわけで、おそらく今日現在では、東京都内には70近くのホステルが存在していると思われるわけです。僕が知らないホステルはもっとあるかもしれませんが、逆にこの一年半の間に無くなってしまった所もありますので、70前後でだいたい合っているかと思います。そしてその内の30近く、全体の40%ほどのホステルが、この一年半の間にオープンしたということです。


一年半で30。。・・・多っ!!! 当時の事業計画書に、現状は明らかな供給<需要の状態だと、ビジネスとして伸びしろのある、確実性の高い業種だと、そう書いたのですが!! もちろん、増えること自体は僕の予想通りなのですが、それにしても増えまくったなぁ・・・。開業予定のホステル数なんかを、当時にもっと研究して知っておくべきだったと、素直に反省しております。


この流れ(年間20オープン)が来年以降も続くのであれば、東京オリンピックの頃には160軒ものホステルが存在することになってしまうのですが、さすがにそんなことにはならないと僕は予想します。そもそも、2020年に東京でオリンピックが開催されることが決定したのが、2013年の9月。それから政府が「訪日観光客を2000万人にするぞ!」と狼煙をあげたのが2014年の6月。オリンピックの開催が決まって「宿をやろうかな」と思った人も、政府の指針発表をもとに「そうだ、宿をやろう」と思った人も、開業までに1〜2年を費やすとして、だいたいはこの二年の間に開業に至っているはずなんですよ。本気でやる気があるならば、とっくに動いているはずなんですよ。


というわけで、ホステルのオープンラッシュはこの2014〜2015年がピークで、来年はせいぜい10軒とか、そんなところなんじゃないかと僕は思っているわけです。さらに増加率はだんだん減って、オリンピックまでの5年間では、+30軒とかじゃないかなぁ。それでも合計では100軒です。まぁ、ローマなんかでは4〜500軒もありますからね。それに比べればだいぶ少ないのですが、まだまだホステルが文化として根付いていない日本(東京)では、多すぎるような気もします。それだけ多くなれば、人気のないところは淘汰されて、オリンピック以前につぶれてしまう宿がたくさん出て来るかもしれませんね。ウチも、うかうかしていられないです。。。




相変わらずYAWP! には、ホステル開業志望の方がたまに相談にいらっしゃいますが、そこで僕がやんわりと感じていた違和感がありまして。そこで先日、某ホステル経営者さんのブログ(面白いです!)の過去ログを掘り下げていたところ、目から鱗と言いますか、まさに「make sense!」な記事↓↓↓に出くわしました。

ゲストハウスは本当にブームなのか?!適当に調べてみて分かった本当はゲストハウス開業ブームだ。


綿密なデータを元にした、素晴らしい分析です。そうなんです! ホステル(ゲストハウス)は、“開業”こそが今、ブームなんです! 流行なんです!! ここ最近、日本中で確実に流行っちゃっています!! しかしブームは、確実に去ります。その頃までに、ホステルという文化そのものが日本人の間で根付かなければ、再びのチャンスはなかなか訪れないかもしれません。



ちなみにわざわざ言う必要はないかもですし、まるで「俺は違うぞ!」アピールっぽくなっちゃうのですが、以前のいろいろな記事に記載の通り、僕はホステル開業において、オリンピック決定や政府指針の影響は全く受けていません(2012年の夏に、物件探しを開始しています)。

僕はたかだかキャパ15人の小さな宿のオーナーですが、ホステルという素晴らしい文化を日本人にももっともっと知って欲しい、広まって欲しいという、そんな思いを持って日々、ユルくノンビリと働いております。一過性のブームなんかではない、そんな志を持つ宿が他にも増える(良宿は、たいていがそうです)と僕は嬉しいのですが、逆に増えすぎてウチが経営難に陥りましたら、ギャグとして笑ってくださいです。


ゲストと焼き鳥飲み!



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