2016年4月8日金曜日

日本の英語教育に、モノ申す!!


春だっ! 4月だっっ!! いつものデータ公表!!!



【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(4〜3月:計738名)】

 ①アメリカ     109名(+13)
 オーストラリア   95 (+17)
③イギリス      77 (+10)
↓④日本        73 (+5)
 ⑤カナダ       67 (+8)
⑥台湾        37 (+6)
↓⑦ドイツ       34 (+2) 
 ⑧ニュージーランド  26 (±0)
 ⑨フランス      18 (±0)
 ⑩韓国        16 (+1)



【新規ゲスト数(泊数:滞在日数平均:稼働率)の月別まとめ】

4月:22(81 :3.68:22%)
5月:28(132:4.71:35%)
6月:11(60 :5.45:17%)
7月:65(205:3.15:59%)
8月:98(312:3.18:93%)
9月:79(278:3.52:93%)
10月:91(253:2.78:94%)
11月:74(227:3.07:84%)
12月:84(229:2.73:82%)
1月:59(198:3.36:73%)
2月:55(194:3.53:78%)
3月:72(242:3.36:83%)

計:738(2411:3.27:68%)



ウム、分かりやすい。1〜2月はやはりローシーズン、谷底であって、3月にはちゃんと回復してくれました。しかし一ヵ月の中にも大きな波があり、1〜9日の9日間がなんと35泊(稼働39%)、10〜31日の20日間(27・28はお休み)が207泊(稼働104%)で、2月とは前後が全くの逆。10日に一気にゲストが増えてからは、毎日フルかフルオーバー(11人以上)で、大忙しだったのでした。


4月は、かなり前からたくさんの予約をいただいておりましたし、1・2月はあまり忙しくなかったので充電できましたしで、実はキャパシティーを10人から12人に戻しております。それでも、すでにほとんどの日がフルです。どうも、ありがとうございます。

このまま5月まではキャパ12人で突き進み、経営的に少し余裕をもたせて、6月はガッツリ休んでどこかの国にでもバカンスに行こうかと今、検討中です。梅雨、嫌いですし。サッカーのEURO2016を、観まくりたいですし。ただ、やはり12人はキツい。改めて10人に戻そうかなぁ・・・。




さてさて、話は変わりまして。前回は、文の前半に英語の話題を少し書いたので、今回は、思いっきり“英語について”を、語ろうと思います。どうすれば英語力が身に付くのか、学校では子ども達にどのように英語を教えるべきなのかの、僕なりの意見を書きます。4月初旬の今は、進学の時期ですしね。



前回、「ゲストハウスで働きたいなら、せめて英語くらいは話せましょうね」と、エラそうな事を僕は書きましたが、では僕が英語を使いこなせているのかというと、実はそんなことはありません。僕の英語は、文法が完璧だとか、発音が美しいとか、そういう面は全くありません。

ただ、外国人と会話することに慣れているという、それだけが僕の武器です。外国人が何を話しているのか、伝えようとしているのか、ほとんどは理解できます。僕の言いたい事が、うまく言えなくて伝わらない、なんてこともないです。文法も発音も、レベルはたいしたことないが、会話はできる、というのが僕の現状の英語力です。

そもそも僕は、文法についてはズバリ言って、“ちゃんとしよう”という気が全くありません。それでも、しっかり伝わります。普通に会話ができます。以前は学生に英語を教える立場でしたし、文法ルール自体はわかっていますけどね。発音はもちろん、きれいな方がいいですし、もっと努力しなきゃなぁと思いますが。

ホステルのオーナーとして、外国人と接し続けて一年が経ち、僕の英語力は以前よりも着実に向上しています。最近は、あえて字幕無しで英語の映画を観たりもしますが、充分について行けるようになりました。英語の勉強は、基本的には僕はしていません。ただ、ゲストと英語で会話をする、毎日があるだけです。



勉強はしていませんが、実は僕は頭の中に、とあるアンテナを常に立てています。それは、7年前に世界を放浪していた時から、ずっと続けています。

僕は当時、海外の訪問先でいろいろな外国人と接している最中に、ふと、あることに気付いたのです。僕との会話で、相手の話の一文々々の、頭やラストに、
「Actually」や
「Probably」
がくっついていることが、異様に多い。僕は二つとも意味は知っていました(「実際に」と「おそらく」)が、それにしてもこの二つが明らかに多い。


疑問に思ったので、ある日、とある外国人に素直に聞いてみたのですが、彼は「そう言われてみればたしかにそうだね」といった程度の認識で、特に意識的に使っているわけではないとのことで。要は、これにはたいした意味はないのです。単語の意味である「実際に」や「おそらく」、それ自体が重要ではないのです。日本語で言うところの、「マジでさ〜」や「〜なんじゃね?」という感じの、軽いものです。本格的な意味を込めながら、「マジでさ〜」とは、僕らも言いませんよね。しいて言えば、会話をリズミカルにするために、そういうのを挟みますよね。


というわけで、前述の“とあるアンテナ”とは、会話相手の外国人の口から出る、「あれ?この表現、よく耳にするぞ」を感知するアンテナのことです。それが知らない単語だった場合には、もちろん僕は、意味を調べて覚えます。知っている単語でも、会話表現としては違う使い方だったりするので、少しでもそれを感じた際には、すぐに調べます。
「That makes sense!」
なんかが、そうです。直訳すると「あれは感覚を作る」になって、なんのこっちゃかわかりません。この表現は、「なるほど!」なのです。外国人、しょっちゅう言いますよ、コレ。

あとは、僕が何かを聞いて相手が「はい」の反応の際、その表現が単純な「Yes」や「OK」なことは実はそんなになく、
「Should be OK!」だったり
「Definitely!」だったり
「Kind of」だったりします。
「それ、いいじゃん!」「もちろん!」「ん〜まぁ、そうね」的なニュアンスです。僕らも、日常の日本語の会話で誰かに何かを聞かれて、ただ「はい」と応えますか? 同じ“同意”や“了解”の意思表示でも、いろいろな表現を使っていますよね。


そして、英語が苦手な僕ら日本人は、こういった会話表現を率先して覚えていく方が、英会話が確実に楽しくなります。会話にリズムが生まれ、なんというか、“俺、ナチュラルに話せているじゃん感”が、じわじわと出てきます。


外国人と英語で話すことを、「楽しい!」と思えなければ、英会話力は伸びません。何よりもまずは、「楽しい!」の土台を作るべきなのです。なんちゃっての、カッコつけでもいいので、外国人がよく使う表現をモノマネし、どんどん使うべきなのです。よく言われることとして、“英会話を最短でマスターする方法は、外国人の彼女(彼氏)をつくることだ”というのがあります。これ、絶対に間違いないです。英会話が「楽しい!」になる土台として、これ以上の舞台はないですからね。



さらに、僕らが中学や高校で習った英語、その教科書にあった会話文、実はあれにはリアルさのかけらもありません。
A:「How are you?」
B:「I'm fine, thank you. And you ?」
のやりとりなんて、僕は過去に一度もした事がないですし、誰かが話しているのを聞いたことすらない。こんな表現、覚えてもムダです。また、日本の英語教育って、なんで単語のスペルをいちいち覚えさせるんですかねぇ? これまた、時間のムダです。例えばハンバーガーのスペル〈hamburger〉、これは僕はたぶん中学二年くらいで覚えましたが、その後の人生で一度も書いた事がないんですけど(上記が初めてです)。そういう、至極つまらない、全く実用的でない内容の授業ばかりだから、英語を嫌いになってしまう子どもが多くいるのです。


ある程度、英語に耳が慣れて外国人の会話を聞けるようになると気付きますが、文法は、外国人だって実はけっこうテキトウです。時制とかも、しょっちゅうズレます。文の最期をムリヤリ⤴させれば、それで充分に疑問文です。それに、外国人からいただくメールにだって、スペルミスが山ほどあります。

しかし、日本人は文法やスペルの正確性ばかりをテストで問われます。その結果、「文法をちゃんとしなきゃ」の意識ばかりが先行し、いちいち考えてしまい、臆病になってしまい、リズミカルな会話を生み出す事ができません。なので僕はあえて、極端なスタンスをオススメします。「文法は正確じゃなくてもいいから、まずは会話表現で遊べ!」です。



こんなことを書くと、世の英語の先生方に怒られちゃうかもしれませんがね。でもすみません、僕も元々は教師をしていた者です。そして今は日常で、日本語よりも英語を使うことが多い立場です。よってどちらも知った上で、それなりの経験をふまえた上で、自戒の念も込めて「日本の英語教育は、本当にしょうもない」という内容の文を書かせていただきました。

クドいようですが、僕はとにかく、日本の英語教師の皆さんには“英会話は楽しい”と思わせる土台作りを、生徒に対してもっと、もっとしていただきたいのです。ほとんどの教師は、ただ教科書をなぞっているだけで、惹き込まれなかった生徒は置き去り状態。文法の指導にステップがあるだけで、英語といかに楽しく触れ合うかには、ステップがない。要は、長期的な視点が欠けているのです。


まして、生徒に〈hamburger〉等といった、使い道のない単語のスペルを覚えさせ、テストでそれを問うとは。生徒の英語力を、“記憶力”で評価するとは。まさに愚の骨頂。英語力を育むベースとなるのは、記憶力ではありません。経験値です。どれだけ多くの、生きた英語と接したか、なのです。


まぁ、これはもちろん、学生に限った話ではないですね。これから英会話を学ぼうという、そんな大人の方々は、まずは会話の文頭に「Actually〜」をつけてみると、気持ちがいいと思いますよ!






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