2017年8月15日火曜日

ありがとう、向井さん!!



先月末、ジャパンバックパッカーズリンク代表の、向井通浩さんが、亡くなったそうです。


「亡くなりました」ではなく「亡くなったそうです」にしたのは、関係のある方から直接伺ったわけではなく、人づての伝聞の情報だからです。そして僕に、“まだ、信じられない”という思いが強くあるせいもあります。先月の後半まで、いつもと変わらずに、楽しく有益な情報をfacebookやtwitterにあげまくってくれていましたので。逆に言うと、とある日からプッツリとそれらの更新が途絶え、僕は「どうしたのかな?」と心配していたのですが。まさか、お亡くなりになったとは。本当に、急で驚きました。


向井さんは、一般的にはどれだけ知られているのかわかりませんが、このホステル(ゲストハウス)業界では、知らない者がいないくらいの有名な方です。元々は世界を旅するバックパッカーで、日本でも安宿の文化を普及させたいと、世間への発信を続けておりました。ジャーナリストとして、雑誌やTVからの取材の依頼も多く、仮にTV番組“マツコの知らない世界”でゲストハウスが特集に組まれたとしたら、ナビゲーターとして呼ばれるであろう、いや、呼ばれるべき方です。


彼はとにかく、この業界に関して、圧倒的に詳しいのです。業界全体の把握や分析に長けているのはもちろん、個々の宿々の経営状況やオペレーション設計まで知っているような方なのです。さらには闇社会に繋がるような、“裏の事情”すら網羅する、すさまじい知識量をお持ちなのです。実は、僕が知ったように書いている、いろいろな情報や分析の、発信源の多くは向井さんです。このブログは、【※ソースは向井さん】だらけだったわけです。ヤバ過ぎてブログにはとても書けないようなネタも、たくさん聞いています。



向井さんは、新たにオープンした宿も、くまなくチェックしています。工事中どころか、着工前、なんなら計画が立ち上がった時点でもう、情報をつかんでいたりします。なので彼と僕との関係も、僕がYAWP!をオープンし、彼がウチに来てくれた、という出会い方です。


二年前の夕方頃、YAWP!にひょっこりと現れた向井さん(事前に連絡はいただいていました)。その第一声に、「素晴らしい。これぞまさにバックパッカー宿ですね〜」と言っていただけたのは、僕は今でも忘れられません。向井さんのことは、僕は以前から知っていましたので、僕なりにそれなりに緊張していたのです(僕が人と会うことに緊張するのは、極めて稀です)。しかし、挨拶よりも先にそんなありがたいコメントをいただき、僕はホッと胸を撫で下ろしたわけです。そして彼とはそれから2時間ほど、いろいろな話をして盛り上がりました。その後も、年に二回程度ですがお会いすることができ、一緒に飲んだりもしました。



ゲストハウス・ジャーナリストとされる方は、向井さんの他にも、何人かいらっしゃいます。しかし僕は、向井さん以外の方とは、現状で繋がってはいません。それは単純に、向井さん以外の方にウチに来ていただいたことがないせいもありますが、それよりも僕は、向井さんの、ジャーナリストとしての姿勢を尊敬しているからです。



向井さんは、新規オープンの宿のオープニングパーティー(たいていが巨大な宿です)に呼ばれることが多いようですが、何と言いますか、いわゆる“提灯記事”を全く書かないのです。どんなに接待を受けまくろうが、魅力を感じない宿のことは、絶対に褒めない。推薦しない。むしろ、なんならば、クソミソのケチョンケチョンに酷評します。「ゲストハウスは素晴らしいよ!」「ここ、おすすめ! ここも、おすすめ!!」を発信するばかりの、博愛でヌルいジャーナリストではないのです。なので、敵もたくさんいたと思います。

これは向井さんが、本当にホステル&ゲストハウスを愛していたからだと思います。なので、嫌われるのを分かった上で、この業界の玉石混合の“石”を、積極的にやっつけようとしてくれたわけです。これは、僕も同じ考えです。昨今のホステルの爆発的増加傾向を止めたいのではなく、“つまらない宿”がこれ以上増えて欲しくないのです。



さらには僕が向井さんに共感する部分として、「“ゲストハウス開業セミナー”は許せない」がありました。向井さん以外のゲストハウスジャーナリストの方は、こういった胡散臭いセミナーに関わっているケースが多いです。「ゲストハウス経営はこんなに楽しい」「あなたもやってみませんか?」を拡散し、誰にでもいい顔をし、無責任にナカマを増やそうとする。もちろん、有料で。向井さんの元にも、アドバイスを求める開業志望の者が多く訪れたようですが、彼はお金はとらず、業界のリアルな現状をちゃんと伝えてくれていました。


向井さんは、ゲストハウスの経営というものが、いかに儲からないか、いかにキツい仕事か、そういったマイナスの面も発信し続けてくれていた、とても貴重な存在だったのです。急激な飽和の兆候、昨今のすさまじい開業ブームに対しても、危険性を訴え続けてくれていました。少し前にこのブログに、僕は「2014年の時点で、この業界の未来への警鐘を鳴らす方がいた」と書きましたが、これはまさに、向井さんのことです。


要は、向井さんというのは、「日本のホステル・ゲストハウス業界の苦しい現状を包み隠さず訴え」「その上で本当に経営センスのある方や、本当にバックパッカーマインドのある方の参入を期待し」「素晴らしい宿々が揃い、業界全体の魅力が増し、この文化が世間一般に普及することを夢見る」そんな素晴らしいジャーナリストだったのです。



というわけで今回、向井さんを失ったというのは、このホステル・ゲストハウス業界にとっては、すさまじいダメージなのです。本当に、残念です。


向井さんは、亡くなる直前に、経営難による廃業を決意したゲストハウス経営者に対して、その決断を尊重し今後の人生を応援する、とても温かいメッセージを贈っていました。


向井さんは、そんな、優しい方でした。これからも、前途多難なこのホステル・ゲストハウス業界を、天国から見守っていただけると思います。


僕とは二年という、短い間でしたが、本当にありがとうございました!!


昨年の業界人飲み会で。左奥が向井さんです。





2017年8月8日火曜日

暑すぎてもう、ぃやんなっちゃう!!



まずは月初めの、いつものやつです!



【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1639)】

 ①アメリカ     278名(+10)

 ②イギリス     189 (+2)
↑③日本       184 (+15)
↓④オーストラリア  174 
 カナダ      145 (+5)
 ⑥ドイツ       87 (+2)
 ⑦台湾        49
↑ フランス      49 (+2)
 ⑨ニュージーランド  40 
 ⑩スウェーデン    37 (+2)



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)

計:1639(5244:3.20:70%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均




いやぁ、まいりました。5月の総括の際に僕は、「ハイシーズンなのに60%を切るなんて、超ヤバいよ〜」的なことを書きました。そして7月はさらにハイシーズンな上に、expediaでの予約受付を開始したというのにもかかわらず、その5月の57%すら下回る55%でした。ガックリ(涙)。総泊数が1多いのに、稼働が低くなっているのは、5月の方が多く休日をいただいているためです。


そのexpedia、受付を開始してからの二週間はそれなりに好調だったものの、予約申し込みゲストのほとんどが日本人の方々だからか、7月〜8月のお盆の頃までの週末がすべて売り切れてからは、パッタリと予約が入らなくなりました。週末は、hostelworldだけでも埋まると思われますので、そういう意味ではexpediaに登録したことによる恩恵は、今のところはあまりないですね(涙)


先月は、相変わらずノーショウがちらほら発生し、「ヤレヤレだぜ・・」という感じでしたが、それよりも残念な傾向が発生しておりまして。僕としてはそっちの方が問題でした。




7月の総泊数186を、4(週)で割ると、一週間あたりのゲスト総泊数はおおよそ46になりますが、この46は毎週、似たような偏りがあり。

日曜日:8
月  :
火  :
水  :
木  :5
金  :12
土  :12

という感じです。


要は毎週、金曜日に一気にゲストが増えてフルになり、日曜〜月曜日あたりにドドッと減ってスカスカになる、そんな波の繰り返しでした。もちろん多少のズレはありますが、大まかに言うと毎週が、だいたいこんな感じでした。



平日(月〜木)と週末(金〜日)の間に、なぜそんな大きな差があるのか。その理由は、どシンプルかつ、くどいほどにココに書いているものです。この7月は、他の宿々の平日の価格設定が、壊滅的に安かったのです。ブッキングサイトに1000円台の宿が連なる中、2500円のウチが選ばれることは、稀だということです。逆に、そんな“平日1000台設定”の宿でも、週末はウチと同じ位かウチより高く設定しておりますので、週末のみウチはゲストに選ばれるのです。


これは、根拠のない話ではありません。僕はけっこうなデリカシーのない人間(笑)ですので、日曜or月曜日にドドッとチェックアウトするゲストたちの内の、「まだ東京にいるけどさ」な方々に対して、僕は「どこに移るの?」「いくらだった?」と、いつも遠慮なく聞いていました。おそらく10人くらいには聞いたと思いますが、その応えはなんと、すべて1000円台、1500円やら1800円やらだったのです。そして、彼らの多くが「もっとココにいたいと思うんだけどさぁ、他が安くてね〜」という話をします。


う〜ん。哀しいっす・・・。ゲストが宿を選ぶ基準の第一は、値段だというのは理解していますけどね。それにしても、はっきり言いまして、“経営が破綻状態になって値下げしまくってとにかくムリヤリ集客している”宿々に、足を引っ張られている感が強いです。こういった“無謀な値下げ合戦”状態が、その業界全体をダメにするというのは、宿泊業に限らないことだと思いますけどね。


これからやって来るローシーズンが、マジで恐ろしいです・・・。この流れだと、超激安の1000円や1200円に設定する宿が、大量発生するかもしれませんねぇ。くわばら・くわばら。



今回はこの先に、他の話題の記事も書いていたのですが、そちらは別枠で更新した方がよさそうだと思いましたので、ここまでとします(近日中に、更新します)。せっかく読んでいただいたのに、内容が薄い感じで、どうもすみませんです!!



最近は、10代の若者が多いです




2017年7月30日日曜日

彼らの「いらないものは、いらない」を、理解する。



僕は昨年の8月に、“日本人は、親切ではない!”という記事を書きました。今回は、しばらく間が空きましたが、それの第二弾のような気持ちで書きます。


前回、僕は日本人の親切心の問題点として、アクティブ(能動的)ではなくパッシブ(受動的)なのが良くない!と訴えました。日本人は、困っていたり具合が悪かったりな人に対して、向こうが「助けて!」と訴えれば皆で助けに向かうものの、そうではない人に対して「何かお困りですか?」「大丈夫ですか?」と能動的に声をかける者は皆無だと。特に日本人の“電車での席を譲らないっぷり”は、外国人達はちゃんと観察していて、けっこう失望しているんですよ、と。


なので、アクティブに親切な行動を起こせる人は素晴らしいと僕は思うのですが、そのアクティブな方々にも、伝えておくべきことがあります。



以前、まだ肌寒い時期の夜に、イギリス人カップルのゲストがYAWPに来泊しました。彼らがウチに着き、チェックインの手続きを進めていると、大きな袋を持つ一人の中年女性(地元の方)が、ふらりとウチにやって来まして。話を聞くと、イギリスの彼らが高砂の駅近くで、その中年女性にウチまでの道のりを聞いたのだそうです。

そのカップルの彼氏さんの方はその時、上半身はTシャツ一枚でして。それを見た中年女性が、そんな彼のために、家に帰りジャケット等の洋服類(旦那さんが着なくなった物だそうです)を袋につめてウチまで持って来た、という状況だったのでした。


・・・この中年女性は、間違いなく、とても親切な方です。彼を見て、「きっと寒いだろうから、助けてあげなきゃ」との親切心が働き、能動的な行動に移したわけですからね。なので、以下に書くことは決して彼女への批判ではないのですが。



「寒いだろうと思って」ということで、いきなり大量の洋服を渡されて、そのイギリス人カップル、喜んだと思いますか? 渡された際の彼らのリアクションは、ズバリ、苦笑いです。そして、その中年女性がいなくなった後に、彼が言ったのは「日本人って、優しいね」ではなく、「日本人って、変わってるね」でした。そしてその大量の洋服達は、一度も着られることなく、袋が開かれることすらなく、受付カウンター横にポイッと放置され、その状態にしたまま彼らは数日間の滞在の後に、ウチを出発して行きました。


人から貰った物を、そんなぞんざいな扱いにするなんてヒドぉい!・・と感じた方がいるかもしれませんが、僕は全くそう思いません。彼らは、バックパッカーです。基本的には、旅の荷物はできるだけ少ないのが良し、という価値観の者々です。そしてもちろん、そのイギリスの彼は彼で、ちゃんと上着を持っていました。Tシャツ一枚でも寒くないとか、それが気持ちいいとか、理由は知りませんが、彼の判断であえてその時は、その恰好だっただけなのです。


外国人(欧米人)はドライというか、合理的というか、その点では日本人とは大きく違います。以前、僕はゲストのチェックインの際にテキトウに手元にあったチョコレートや飴をあげていたことがあるのですが、まぁ驚くほどにゴミ箱にそのまま捨てられておりました。また、僕はゴミをまとめる際には、分別のために袋をそれなりにガサガサするのですが、中からはゲストが誰かからもらった品や手紙のようなものも、けっこうしょっちゅう発見します。


彼らは、どんなに良質な贈り物でも、誰から貰った物でも、いらなければ、使わないのです。食べないのです。袋を開けすらしないのです。仮に使ったとしても、用が済めば、あっさり捨てるのです。“必要ではないけれど貰いものだから大事にとっておこう”や“今、これを食べたい気分じゃないけれどせっかく貰ったから食べよう”的な、ウェットな感覚の持ち様は、日本人とは雲泥の差です。



さらに話を広げまして。特に食に関しては、日本人に“出された物は全部食べる”傾向が強いのは、残すことが「料理してくれた人に申しわけない」や「農家さんに申しわけない」、さらには根本的な価値観としての「捨てるのはもったいない」という気持ちが、多少なりともあるからだと僕は思います。なので、味が好みでなくても、量が多くても、完食することを是とする。

一方で外国人(欧米人)は、美味しくないと感じれば、その瞬間に食べるのをやめます。ウチのゴミ箱には、食べかけのおにぎりやら饅頭やらが、いつも大量に捨てられてあります。ウチが無料で提供しているパンが、たったひとカジリされただけの状態で捨てられていたりもします。食パンの味なんて、想像通りで波のない、特段に旨いもマズいもないもんだと僕は思いますけどねぇ。

レストランでの【客:「美味しくない! 作り直せ!」】が、当たり前の文化の国だってあります。日本人の僕からすれば、美味しくないのなら次回以降はそこに行かなきゃいいだけじゃんか、と思いますが。その根本には、“捨てる”という行為への意識の違いが、大きくあります。


僕は、日本人でアクティブ・カインドネス(能動的・親切心)をお持ちの希少な方々には、その点を理解していただいた方がいいと思うのです。たいていの外国人(欧米人)は、いらないものはいらない、美味しくなければ食べない、そんな人たちなのだと。なので基本的には、僕らの「これをあげたい!」という目線のみで、物を渡しても、食べ物を出しても、彼らにはほとんど喜ばれません。受け取ったからには使ってくれるだろうとか、箸をつけたからには全部食べてくれるだろうとか、差し出す側のそんな淡い期待には、彼らは応えてくれません。僕はそんな彼らの一面が、善いか悪いかを問うているのではなく、「この文化の違いを理解しましょう、皆さん!」と、訴えたいということです。



なので、日本人のあなたが欧米人の誰かに何かを贈ろう、となった場合には、彼らのその文化「いらないものは、いらない」を理解した上で、「相手が今、何を望んでいるか」の、相当なセンスが問われるわけです。Tシャツ1枚のバックパッカーを見て、「寒そうだから助けたい」となったところまでは、いいと思います(勘違いではあるものの)。しかし、その解決方法に選んだ「洋服をたくさんあげよう」が、大きくセンスに欠けたのです。なので、感謝よりも「なんで?」が勝ってしまった。そしてそのまま関心すら持たれず、ポイ捨てされてしまった。


あの場はせめて、ホッカイロを渡すくらいの程よさであれば、それなりに感謝されたのではないのでしょうか? せっかくのアクティブな親切心が、苦笑いで受け入れられてしまうのは、すごく哀しいことですよ〜。



↑↑↑

・・・と、この文章。ここまでは2ヵ月ほど前に書き上げておりまして、そのまま更新待機状態で、特に理由もなくしばらく寝かせていたのですが。


先日、葛飾区の花火大会がありまして。その前の晩に僕がゲストたちに伝えると、その内5人が興味を示したため、「それじゃあ、皆で一緒に行こうか。場所取りをしておくからさ」「Oh, it's a good idea !」「大会は19時20分からだから、18時半に宿に集合ね」「OK〜」というやりとりがあり。

花火大会当日、僕はレジャーシートを買った後、江戸川河川敷の会場まで行き、場所取りを。皆の喉が渇いてもいいようにと、大ペットボトル×4をシートの重りに。そんな、朝からなかなか忙しい一日でして。


そして、夜。約束の、18時半。

・・・なんと、誰一人として、帰って来ませんでした。やや遅れて19時に帰って来たとか、そういうのすらなく。彼ら5人は、2・2・1人のゲストでしたが、皆、23時以降にバラけて帰って来まして・・・そして帰宿後の彼らからは、花火大会については話題にすら上がらず(よって彼らが、単に忘れていたのか、気が変わったのかは、僕は知りません)。皆、僕とは何度か一緒に飲んだりして打ち解け済みの、いい関係のゲストだったんですけどねぇ。


場所取りとして置いておいたシートや飲み物は当然、そのまま放置するわけにはいきませんので、僕はそれを取りに会場に向かいましたが、その道中の切なさ?虚しさ?ったらなかったですよ・・・。そこで、このストック記事を思い出しまして。「あぁ、俺もゲストたちが実はたいして興味のない物(サービス)を、提供しようとしていたんやなぁ」「いらないサービスやったさかいに、あっさり捨てられてもうたんやなぁ」となり、今回のこの更新に繋がっているわけです。自分で書いていた文章が、自分への教訓になってしまった、ということです!!




しかしまぁ、それにしてもですよ・・・。


たいして興味がないのなら、最初っからそう反応してよ!!

エネルギーが、枯渇するってばよ!!!

もう二度と、「花火大会に皆で行こか」は、プロデュースせぇへんでワイは!!!!

(僕は千葉県出身ですが、心が荒れ気味なので!)




2017年7月24日月曜日

何処も儲からなくて・・・夏。


ぐぁっ!!

友人から、前回の記事について、【序盤に「好調」と書いてあるのに、終盤には「経営がだいぶキツくなってる」とある。どっちやねん!?】 ・・・とのツッコミをいただいてしまいました。たしかに、最初と最後で大きく矛盾していましたね。


僕が設定している目標値の“新規予約獲得:一日2件”は、あくまで、最低ラインです。「それを越えれば僕はとりあえず食べて行ける」というだけのことで、「儲かっている」レベルでは全くありません。僕がそもそも、「食うのに困らなければいいや」のスタンスでビジネスをしているので、この目標値なわけです。その「食えればいい」も、独身一人暮らしで、大きな貯金をする気も無い、そんな無責任で気ままな生活の上での話なので、相当に低い設定です。


そこで、そういえば一昨年と昨年は、7月中旬の一週間に入った新規予約数を公表していたなぁと思い出しまして。昨年は一昨年と比較するために、わざわざ予約をしばらく止めてhostelworldに参入した当時のような状況をあえて作っていたっけ、と。


その結果の詳細は、このブログの昨年7月18日の記事

この業界は、今まさに下り坂!

に載せておりますが、いちいち開くのは面倒でしょうからここに書きますと、

2015年 7月 9日〜15日 50件
2016年 7月12日〜18日 40件

だったということで。この50件→40件は、泊数で言うとおよそマイナス60泊。そしてその通りに実際に、8月の稼働率を比較すると、

2015年 93%
2016年 66%

で、その落差たるや、−27%でした。


そして2017年。今年は予約の受付を止めることはしませんでしたので、正確な比較にはなりませんが、前回書きました通り、

2017年 7月 8日〜14日 18件

でして。今年はhostelworldだけではなく、expediaにも載っている状態での、この件数です。

“今年は予約を止めてはいない=この18件の以前にも、受けていた予約はそれなりにある”なので、40件が18件に減ったからといって、稼働率も半分以下になるわけではないのですが(すみませんね、ややこしくて)。しかながらこの夏の稼働率は、間違いなく昨年を下回ると予想します。


なので要するに、冒頭の僕の矛盾は、

好調です。→「まぁ、なんとか食えそうだな」
経営がキツくなっている。→「しかし昨年より確実にマイナスだぜ」

との意だったわけです。



ところで同じく、昨年のその記事には、都内にあるゲストハウス&ホステルのおおよその軒数を、

〜2013年末まで   35軒
 2014年     +15軒
 2015年     +20軒
 2016年     +15軒
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 2016年末予想  計85軒

と書いていますね。これは完全に大ハズレでした! 正直、恥ずかしい!!


正しくは、

〜2013年末まで   35軒
 2014年     +15軒
 2015年     +20軒
 2016年     +40
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 2016年末   計110


でして、昨年の後半は僕の予想をはるかに上回る、新規オープンがあったわけです。


そして今年はというと、この7月末の時点で、さらに30軒ほど増えています。よって間違いなく、今年中には合計が150軒を越えます


僕がYAWP! をオープンした2015年春は、都内には50軒くらいしかなかったんだけどなぁ。それがもうすぐ、150軒。たったの二年ちょっとで、3倍か・・・。



なので、同記事に添付した画像【今後は最悪、こうなる】の表も、今年のこの業界全体の悲惨な現状を踏まえ、下方修正します(↓)。まさか、“最悪”よりも悪い展開になるとは・・・。



今後は最悪、こうなる(訂正版)



来年以降の簡易宿の増加数を鈍化させたのは、閉宿もますます多くなるだろうという予測の上です。オリンピックまでは、このまま変わらず年40軒ペースで増えるが、同じく毎年10軒程度は潰れるだろうと。




そういえば実は以前、ウチに開業の相談に来た方から、「タクロウさんのブログを読んでると、“この人ってほんとネガティブだなぁ”と思います」と言われたことがあります(笑)。う〜ん、僕としては、“僕ほどポジティブな奴はめったにいない”と自己評価しているんですけどねぇ。ポジティブの塊みたいな母親の元で育ちましたし。


ポジティブだからこそ、悪い方に予想がはずれているのです。僕の“ホステル業界の未来予測”は、これまでずっと、下方修正ばっかりです(笑)。ポジティブだからこそ、2012年に僕がホステル開業を決意した際に、「このビジネスの未来は明るい!」と勘違い(?)してしまったのです。



二ヵ月前にバズったこのブログの記事の影響か、2月にテレビ出演した影響か、僕は最近また、開業の相談を受ける機会が増えました。いまだに「宿をやりたい!」と、瞳をキラキラさせている若者(年配の方もいますが)に、夢も希望もない話をしてその光が消えて行くのを見るのは僕としても哀しいことなので、今後は

持ち物件での開業 or 
賃貸ならば自己資金が1000万以上、

その上で稼働50%値段2000円のオペレーションを組める

・・・そうではない方からのご相談は、僕はキッパリとお断りします!! 




2020年の東京オリンピックの開催が決定してから、もうすぐ4年。政府が観光立国を目指すと宣言してから、3年。アンテナの感度が高い人、ビジネスの嗅覚のある人は、それから今日に至るまでに、とっくに動いています。そして今では僕以外にも、「このビジネスは危ない!」と発信している方が、それなりにいます。


なので、今さら宿の経営に興味を持ったという方は、自身のその鈍さ、センスのなさ、現状を気付いていないっぷりを、まずは自覚してくださいです。

3年前にすでに、この業界の未来への警鐘を鳴らす方もいたくらいなので、これは、以前の自分に対しても言えることなのですが(笑)!





2017年7月16日日曜日

エネルギーが枯れる感覚に、すごく共感する!!



いきなりですが前回、exipediaに載せてからの一週間で、新規予約は17件入りましたぜ、と書きました。そして二週目はというと、

expedia       :6件
hostelworld     :5件
ホームページから直接 :7件

の計18件で、変わらず目標の一日平均2件は越えており、好調です。早くも、expediaからの申し込み数がhostelworldを抜いちゃいましたね。やるなぁ、expedia。



しかしながらウチは、今月いっぱいは金・土・日曜日以外は、すごく空いています。新規に入って来る予約のほとんどは、金・土・日曜のものか、8月以降のものでして。なので、週末は稼働率平均が80%を越えるでしょうが、平日が軒並み50%を下回っておりますので、このままだと月の全体平均は60%くらいになりそうです。


expediaに載せたというのに、今月も相変わらずの60%程度かぁ〜。ほんと、マイッちゃう。まぁ、来月は前半にすでにフルの日が多く発生しておりますので、きっと大丈夫だと思います・・・。



ところで先日あった出来事なのですが、僕が朝10時頃に出勤すると、既存のゲストたちはすでに皆、街に出かけており。しかし、知らない外国人の男女がなぜかリビングでくつろいでおりまして。

その日は外国人ゲストのインの予定は無かったので、僕は「えぇ!? 誰ですの!??」だったわけですが、彼らはアポ(予約)無しの飛び込みで、しかも朝9時に来て、中にいたゲストに入口のドアを開けてもらい、リビングルームに突入。そのうち既存ゲスト達がみんな出かけてしまい、僕が来た時には彼らだけがいた、という状態だったわけです(もちろん、あまりよろしくないシチュエーションです)。


僕は、事前連絡無しでの時間外チェックインを基本的には受け付けておりませんが、飛び込みのゲスト自体は歓迎しておりますので、「ま、いっか」と受け入れることにしまして。しかし、話を聞くと「ここに泊まるかは、まだ決めていない」とのこと・・。なんじゃそりゃ! そんな前提で、よくぞ勝手に宿のコーヒーを飲んだりしていたもんだ!!


それから僕は、彼らの求める通りにベッドルームを見せ、システムやサービスについてを説明し、「ウム、ここでいいんやないか〜」という流れで言われたのが「他より高いからディスカウントしてよ」。・・・どうやら彼らは、僕を待っている間にブッキングサイトで他の宿もいろいろ調べたようでして、「例えばA宿は、もっと都心にあるのに1800円だっていうし」とかいう展開になり。


これまで僕は、「長く泊まるから、ちょっと安くならない?」的なリクエストを受けたことは何度かありましたが、「他の宿と比べて高いから安くして」と言われたのは、これが初めてでした(ちなみに彼らは、“1泊”です)。僕はもちろん断りまして、さらにそれらの流れ全体を通して、正直、彼らに対してのウェルカム熱が冷めてしまったため、「じゃあ、その安いところに行きなよ」と返し、実際に彼らはウチに泊まることなく出て行きました。



まぁ、その件は経営的にはダメージは全くないのですが、そんな出来事から僕は刺激され、再び都内の他の宿々の価格設定っぷりを調べてみまして。すると相変わらず、たしかにウチより安い宿が大量にある。前回、このブログで価格調査を報告したのは5月でしたが、それよりも増えているのは間違いない。あまり似たような記事を連発したくないし、面倒だしで、いつものような分析の詳細は今回は書きませんが。


今は、7月。一年の内で特に外国人観光客が多い、繁忙期です。にもかかわらず、このホステル業界の平均価格はさらに安くなっています。2月(ローシーズン)→5月(ハイシーズン)→7月(超ハイシーズン)で、需要は確実に増えているはずなのに、業界全体の設定価格は落ち続けているのです。僕は5月の時点で、“ハイシーズンなのに供給過多の飽和状態”だと報告しましたが、それはますます拍車がかかっているということです。このままだと、需要が下り坂になる8月のお盆から先は、どうなってしまうのでしょうか!? 7月に、価格設定:一泊2400円のウチで「高い」と言われてしまう時代が、こんなにも早く来るとはっ!! これは、けっこうショックです!!!





ちなみに、“ジモコロ”というサイトの、今年の2月の記事に、


というのがあります。僕は、この記事を発見して読んだ際には、ほぼ100%同意の「わかるわかる!」となり、なんだかシビれました。


特に、

「愛=他者に優しく接するエネルギーみたいなもんですね。ゲストハウスの仕事って、愛をみんなに振り分けることでもあると思うんですよ。でも、振り分けられる愛には限りがある」

愛がゼロになると、ホントにしんどい。その状態で人と接しても、絶対にいい感じでは返せないわけで……

の部分。いやぁ、まったくもってその通りです!!



ゲストハウスというのは、飲食店の「美味しさ」や物販店の「品物の質」等とは違い、なんというか「ウェルカム度」といいますか、「あなたがウチに来てくれて私は幸せです」感が特に求められるビジネスだと思うんですよね。顧客との関係性を、時間的な密度で単純比較しても、飲食店ではせいぜい30分〜1時間、飲み屋でも2時間。物販店では長くても20分とかでしょうが、ゲストハウスは平均で3日、なんなら一週間を越えることすらザラにあるわけです。

なので、この仕事は他のサービス業と比べて、スタッフが一人の“人間”として顧客と接する度合いが高いのは間違いないのですが、その面で、確実にエネルギーが必要となります。穏やかでフレンドリー、ルールをちゃんと守りワガママも言わず面倒くさくもなく、さらには日本文化をリスペクト・・・ゲストの全員がそんなだったら、僕のエネルギーは減らずに済みそうですが。残念ながら、そうではないゲストは、少なからず存在します。


そのため、常にエネルギーを使います。ルールを全然守らないゲストがいても、グッと我慢。ワガママな要望だらけなゲストに対しても、それに応える努力を、出来る限りはします。「このゲスト、メンドいなぁ」「そんなことは、自分でやって欲しいなぁ」といった感情は、絶対に顔には出しません。日本とは文化や常識の全く違う国から来たゲストが、自分のそれを完全キープで日本に合わせる気が全くない、というケースも多々ありますが、そんな彼らの非常識行為にも、僕は理解を示します。ルール違反が度を超える者に対して注意をする際も、“怒っている”テイではなく、笑顔で言います(これは僕は苦手ですが)。そうやって、「私はあなたを歓迎していますよ」感を、出来る限り最大限に保ち続けます。


このエネルギーが“愛”と定義されるのかどうかは、よくわかりませんが、とにかく、確実に消耗して行きます。「楽しそうだね〜」と言われることの多いこの仕事ですが、他のいろいろな仕事と、なんら変わりません。「楽しい」と「楽しくない」が、共存しています。

ゲストハウス経営の仕事は、すこぶる楽しいのですが、同時に、メチャクチャ頭に来ることや残念に思うことも、大量に発生します。その極端な両面性と、うまく付き合う必要があります。



それの限界が来たときが、これが前述のジモコロさんの記事で言うところの「愛がゼロになる」という状態ですね。なので僕も、ときたま長期のお休みをいただき、海外に行ったりひたすらダラダラしたりして、このエネルギーをチャージしております(なんだかカッコいい表現!笑)。そして基本的には休みの期間中は、“独り”になりたいです。



そして、記事では

「結局、経営がうまくいって、ある程度の経済的な余裕もできてこないと、さっき言ってた『愛』だって、枯渇したままでチャージされない。『愛を与えたい→でも経営が不安定→愛が充電されない→愛が枯渇する→体力&精神的にもきつくなる』という負のスパイラルに陥るわけで」


とも書いています。これまた、すごくわかります。飲食店で経営がうまくいっていない場合には、シェフのメンタル面のせいで料理の味が落ちる、なんてことはめったにないと思います。しかしゲストハウス業は、スタッフが“人間”として接する度合いが高いので、経済面の余裕のなさ、メンタル面のダメージは、確実に負の影響を与えます。



前述のように最近は、経営難で値下げをしまくって1000円台に設定している宿が都内に大量発生しておりますが、彼らはどうやってこの問題と接しているのでしょうか? 仮に1500円でフルになったとしても、その値段でゲスト全員にエネルギーを降り注ぐことができ、さらにそれが枯れずにいれるのだとしたら、すごいことだと思います。僕にはとてもできないことなので、リスペクトします。お金の問題じゃないですけどね。しかし単純&正直に言って、「割に合わない」です。


なんだか今のこの業界は、経営面に限らず、スタッフのメンタルの面でも疲弊が進んでいると思います。利益薄傾向が止まらないのに、必要になるエネルギーが多過ぎます。バランスが、悪過ぎます。なのでか最近は、業界から去る方がすごく多いです。どんどん、辞めちゃっています。



というわけで今回は、ざっくり言うと「この仕事、ただでさえ精神的にキツいのに、他が値下げをしまくるせいで経営面もだいぶキツくなってるぜ〜」という、二重苦な話だったのでした。


・・・まぁ、僕は僕です。信念を持って、やり続けるしかない。

がんばりまっしょい!!


7月なのに、1000円台だらけ




2017年7月8日土曜日

ブッキングサイトを、増やしました!!



んぁ〜・・・暑いっ! 夏が前のめりすぎてる!! 図書館とかで涼みたいっ!!!



暑くて何もやる気にならないけれど、とりあえずまずは、月初めのいつものやつです!



【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1585)】

 ①アメリカ     268名(+3)

 ②イギリス     187 (+1)
 ③オーストラリア  174 
 ④日本       169 (+2)
 カナダ      140 (+1)
 ⑥ドイツ       85
↑⑦台湾        49 (+3)
↓⑧フランス      47
 ⑨ニュージーランド  40 
 ⑩スウェーデン    35 (+6)



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)

計:1585(5058:3.19:70%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均




オゥ! 滞在日数平均の
6.63は、過去最高値です!! 先月は月の半分も休んだ上に長期泊だらけで、僕的には超・楽チンでハッピー&ラッキーな一ヵ月でした!!しかし前々回のブログで、総泊数は130泊ほどになるだろう、と書きましたが、結果は126泊だったわけで、それには届かず。その投稿から月〆の一週間の間に、新規の予約申し込みは+10泊分くらいありましたが、その一方でノーショウが3件・4人・9泊分 & 直前(前日or当日)キャンセルが2件・3人・8泊分。合わせて−17泊だったわけで、そりゃあ、予想を下回っちゃいますよ(涙)!!


たった一週間の間に、5件もノーショウ&ドタキャンが発生したというのは、YAWPがオープンしてからの二年三ヶ月で、初めての経験かもしれません。しかもその内の3件・4人分は、同じ日の出来事です。この4人、一つのグループではなく、1・1・2人の別々のゲストですよ! それがなんと、一人も来ないとは!!


先月は、上旬にも1件ノーショウ(1名・3泊分)があったので、合計で8人。6月全体のノーショウ(&ドタキャン)率は、8÷27(総予約人数)×100≒30となり。実に30%ものゲストが来なかったわけです。これまた、YAWPの過去、最高率だと思われます。


この多発傾向は、4月・5月・6月と、ここのところずっと続いています。ホント、まいっちゃうなぁ。しかも(ここからはグチ)、そのノーショウの内の1件は、いろいろと要望だらけの外国人ゲストで、事前のメールのやりとりを何度もして、「早朝7時にチェックインしたい」というのも了承し。よって僕は普段より3時間も早く出勤して彼女の到着を待つも、なんと・・・来ないっ! おいおい勘弁してよ、と思い「今どこですか〜?」的なメールをしても、返事は無し。で、そのままずっと音沙汰なしで、今に至ります。・・・なんなのよ、コレ!!?




まぁ、この業界は、他のホステルのスタッフ(友人)からも、「今日はウチは10人インの予定が、9人ノーショウだったわ〜笑」みたいな連絡をもらったりする世界ですからねぇ。率が30%というのは、平均的か、なんなら平均よりも低いといえます。

ノーショウなので、顔を知りもしないゲストです。というかもはや、ゲストですらない。そんな相手にいちいちイラついていてはこの仕事は続けられませんので、僕はポジティブに、気にしないようにしています。こうやってこのブログでネタにして、ストレスをベントして、それでスッキリです!




さてさて、話は変わりまして。何度も宣言していた通り、YAWP! backpackersは7月1日より、hostelworldに続く2つ目のブッキングサイトでの、予約の受付が始まりました。 そのサイトは、expediaです!


ウチの予約受付の土台は、
2015年4月〜6月がホームページのみで、
2015年7月〜2017年6月の二年間が、+hostelworld。
なので、+expediaの2サイト&ホームページ体制も、とりあえずは二年後の2019年6月までを目標とします。逆に言うと、二年後までは増やさないつもりですので、しばらくは営業の電話(メッチャ、かかって来る)はご遠慮くださいです(笑)。


ブッキングサイトが増えたばかりの今は、僕としては二年前にhostelworldに初めて載せた時と同じようなワクワク感がありまして、なんだかフェーズ2に突入した気分です。オープンからhostelworldに載せる前までの三ヵ月は、フェーズ0というか、アイドリング期間のような位置付けです。


ちなみにexpediaでの受付を開始してから昨日までの一週間の、新規予約の申し込み状況はといいますと、

expedia       :6件
hostelworld     :7件
ホームページから直接 :4件

で、計17件です。オゥ!expedia、けっこう入るじゃないか!!


登録ブッキングサイトを増やすにあたり、僕はもちろん、事業者側からの目線での各サイトごとの是非、集客力やサポート体制の質等を業界内の知り合いに聞きまくりでして、それを踏まえた上で今回、expediaを選んでいます。彼らからは概ね、集客力においては「expediaはhostelworldと似たようなもん」と聞いておりまして、実際にその通りの出だしとなりました。僕はいちおう、予約の申し込み受付の目標を“一日2件”としておりますので(1件あたり平均1.5名×3泊、要は2件で+9泊)、一週間で17件もの申し込みがあったというのは、万々歳のスーパーハッピーです。


もちろん、増やしたことによるデメリットはあります。何よりも、予約の管理がすごくややこしくなりました。当然、OB(オーバーブッキング)の危険性も増しており、例えば、とある土曜日の空きベッドが残り1だった場合、ある時、確認すると2サイトどちらもからそこに予約が入っていて、要は“残り1が二つ売れた”状態になっていたりするので、焦ります。まぁ、ウチは常に空きベッドを確保しているシステムなので、そんな状況でも基本的にはOBを発生させずに済みますが。


あとは、これは登録してから気付いたことなのですが、expediaでは、予約の際にゲストから到着時刻を聞かないんですねぇ。ゲストへの質問事項に、おそらく入っていない。これ、けっこう不便です。ゲストが来る時刻を考慮しながら、テキトウなタイミングに掃除等をしている僕からすると、この“ゲストが何時に来るかわからない”環境の発生は、けっこうなマイナスです。hostelworldでは、到着時間の連絡が来ます(ほとんど守られないですが)ので、「今日のゲストは23時着だから、22時頃までは皆と外で飲もうか」的なことが気軽にできたのですが(万が一のため、置き手紙は書きます)。今後は「今日のゲスト、まだ来てないから宿に居続けなきゃなぁ」状態で、ゲストと飲みに行けなくなることが、増えそうです。


他には、expediaでは予約ゲストの性別が分からないのも、すごく不便です。ウチは、女性専用の部屋はありませんが、女性専用のベッドはありますので。ベッドの振り分けのコントロールのために、“今日は女性が何人来る”は、できれば把握しておきたいのですが。

そしてさらには、予約ゲストの国籍が分からないのも、残念です。別に、国籍を知ったところで、何かが変わるわけではないのですが。とにかく、総じてexpediaでは、宿に対しての予約ゲストの情報開示は、ほとんど無いということです。hostelworldでは、到着時刻も性別も国籍も全部伝わって来ますので、例えば「おっ、ウルグアイからのゲストか。珍しい!初めてかも!!」とワクワクしたり、「深夜着の1泊か。では出発も早朝のアッサリ滞在さんだろうな〜」と過去の傾向を元に予測したり、そういったことができます。


要はhostelworldでは、開示されたゲストの情報を元に“どんなゲストなのかを想像して楽しむ”ことが出来るのに対し、expediaでは、“どんな人が来るのかさっぱりわからない”状態になるわけです。う〜ん、これは不便だし、つまらないなぁ。


まぁ、贅沢は言っていられません。数あるブッキングサイト、それぞれに良い点・悪い点があるのは当然です。それに、expediaでは今のところ、予約の多くは日本人の方から(名前から推測)ですので、“さっぱりわからない”だらけというわけでもないです。



とにかく、これから二年間は2サイト&ホームページ体制で、なんとかしぶとく業界の荒波を乗り越えて行きたいと思います!!

 expediaさん、今後ともよろしくお願いいたします!!!





2017年6月29日木曜日

ついに成立した民泊新法! 得をするのは誰だ!?



去る6月9日、参議院本会議にて、住民宿泊事業法(いわゆる、民泊新法)が可決され、成立となりました。


宿泊業界に身を置き、その上でいろいろと好き勝手に意見を発信している僕が、業界にとって超重大な事象であるこの件についてを放置したまま、月をまたぐべきではないなぁと思いまして。このブログの更新、今月は今のところ一度のみですしね。


というわけで今回の話題は、僕の立場から見たこの“民泊新法”の、是非についてです。



ついに成立した民泊新法、その詳細をざっくりまとめますと、

① 事業者は都道府県への届け出が義務に。
② 事業者は、宿泊者名簿の作成と標識の掲示が義務に。
③ 家主不在型は、宅権業者への管理委託が義務に。
④ 年間営業日数の上限は、180泊
⑤ ④は、自治体ごとに条例で短縮が可能。
⑥ 違反者には、六ヵ月以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。

です。


・・・・すっ・・素晴らしい!!!

 個人的には④の営業日数の上限は、30泊や60泊程度がよかった(海外で民泊を許容している国の多くが、そんな日数制限です)のですが、それ以外はケチの付け様がありません!!

ホステル業界にいる友人の何人かともこの話題が出ましたが、皆、軒並み喜んでおりますね。もちろん、民泊そのものを全く認めたくない、という気持ちはありますが。しかし、時代の流れには僕らもアジャストする必要がありますし。今現在、闇で民泊事業をやっているチートな連中が、すでに取り返しのつかない数で日本中に湧いていますし。


ここで、この法律ができることにより、誰が得して誰が損するのかを、いろいろな立場ごとのハッピー指数で表そうと思います。宿泊業界や民泊の問題に、全然くわしくない人たちにもわかりやすく理解できそうな感じで!




【① 既存の宿泊業界(ホテルやホステル業界に携わる者々)】

ハッピー指数:80

民泊が全面禁止になれば、もちろん指数は100でした。しかし、この法律により営業日数の上限が設けられ、違反者に対するペナルティも明確になりました。これまでのような、“違法だけど罰則規定がないし、捕まってもたいしてヤバくない”という、闇民泊事業者に舐められまくりで爆発的に増えまくりの状況は、少なくとも脱すると予想され、充分に満足のできる法律となりました。



【② すでに闇民泊をやっていた個人(家主不在型、賃貸物件)】

ハッピー指数:0

これまで、このパターンで闇民泊をやっていた者には、この法律ができることにより、今後はガクブルの生活が待っております。賃貸物件での民泊事業をするにあたり、貸し主からきっちり許可をもらっており、周りの住民も理解を示している、そんな特異な状況でない限りは、確実に続けられません。さらには、今後は宿泊者名簿を作る必要があるわけで、“ゲストとは全く会わずに鍵BOXの暗証番号だけ伝えておしまい”の仕組みの継続が、難しくなります。それらすべてを踏まえれば、ほとんどは辞めると思いますし、辞めずに闇で続けるのだとしたら、ただのアホです。

そんなこれまで、近隣住民や合法で宿泊業を営む者々への迷惑を顧みず、コソコソとセコく違法行為をしていた彼らに、僕はここでハッキリ言います。「ざまぁみろ」です。



【③ すでに闇民泊をやっていた個人(家主不在型、所有物件)】

ハッピー指数:10

②の者々の多くが、今後は民泊業から逃げて行くと思われます。なので、ライバルが一気に減るという意味でビジネス的にはプラスの要素があり、指数は0ではありません。しかし、180日という上限と、自治体への届け出が義務になったことによる“ちゃんと所得税を払わなくちゃね”、標識の提示が義務になったことによる“近隣住民にバレバレだね”、さらには管理委託が義務になったことによる“管理業者に利益の一部を吸い取られちゃうね”といった、今後の多すぎるマイナス面を含めると、ハッピー指数はこんなもんです。これまた、「ざまぁみろ」です。



【④ すでに闇民泊をやっていた個人(ホームステイ型、賃貸物件)】

ハッピー指数:0

実はホームステイ型の民泊のことは、既存の宿業界の者々は、そんなに悪くは思っていません(僕としても、「ざまぁ」の対象ではありません)。上記②③の家主不在型は、投資型とも呼ばれ、要はただの金儲けであり、そんな連中に我々の大切な商売が荒らされるのは非常に腹立たしいですし、もれなく全員捕まって欲しいのですが。ホームステイ型からは“外国人と交流したい”や“観光客をおもてなししたい”等の、真摯さや責任感を感じますのでね(中には、“嫁探し”を目的とする不届き者もいるようですが笑)。しかし、彼らも②同様、周りの許可や理解の上にないことが多いと思いますし、それらの面倒や登録手続きの全てをクリアしてまでも続けたいとは考えていないでしょう。なので、ほとんどの方が辞めると思います。



【⑤ すでに闇民泊をやっていた個人(ホームステイ型、所有物件)】

ハッピー指数:30

このパターンは、まさに“外国人と交流したい”タイプの方が多いでしょうし、180日の上限も、お金儲けを目的としていない限りは、そんなにはマイナスにならないかと思います。しかし、“所得税を払わなきゃね”と“近隣にバレちゃうね”は、彼らにとっては大きな負担でしょうから、これを機に辞める、という人はそれなりにいると思います。僕としては、このケースの方に対してのみ、「継続してもいいんじゃないですか?」と思いますが。



【⑥ これから新規参入する個人(賃貸物件)】

ハッピー指数:0

②と同じく、こんな人はただのアホです。「これから個人で、賃貸物件で民泊を始めるぞ!」と意気込んだところで、もう闇でコソコソとはできないのです。いったいどこの大家がそれを許可し、どこの隣人がそれを歓迎するのでしょうか? そんな無理スジの物件環境を探すのは、明らかに時間のムダです。こんな人がもし周りにいたら、正直に言って、僕は笑っちゃいます。



【⑦ これから新規参入する個人(所有物件)】

ハッピー指数:30

所有物件ですから、②や⑥のように大家の許可が必要になることはなく、やる気になれば合法のビジネスとして、すぐに始められます。しかし、近隣住民は歓迎しますかねぇ? 「近隣なんて知ったこっちゃない」という人も中にはいるでしょうが、これってそれなりにハードルが高いことのような気がします。そもそも、これまでは違法であったが野放し状態で、闇でやって儲ける連中がそれなりにいた中、素直に“合法になるまで待っていた”民泊業への参入志望・物件所有者が、そんなにいるとは思えません。まぁ、後述の⑧に委託するケースは多くなりそうですが。



【⑧ これから新規参入する企業】

ハッピー指数:90

今回、民泊新法が成立したことで、一番喜んでいるのは間違いなく彼らですね。企業ですから、これまでは彼らのほとんどは民泊ビジネスに参入していませんでした。違法行為で、リスクが大き過ぎましたからね。しかし、これからは合法のビジネスということで、アパマンショップやレオパレス21等の大手の不動産業者を中心に、一気に参入が始まります(多くの企業が、表明済みです)。自社で管理or所有している大量の物件の中にある、借り手のいない部屋や、買い手のいない家などの“困っているもの”を主に、これからは民泊用の物件という扱いに鞍替えさせます。なんなら、一つの物件を民泊として扱いつつ販売も継続、といったことまでするかもしれません(売れた場合には、民泊はストップ)。さらには、これまで闇で家主不在でやっていた連中(③)から、今後は管理委託を受けることにもなります(当然、利益が発生します)。180日という上限設定のみ、彼らにとってはガッカリでしょうが、それ以外は満点でしょう。




これらをまとめると、

ハッピー指数
  
 90: これから新規参入する企業
 80: 既存の宿泊業界(ホテル・旅館・ホステル等)
  
 30: 闇民泊をやっていた個人(HS型、所有物件)
 30: これから新規参入する個人(所有物件)
 10: 闇民泊をやっていた個人(家主不在型、所有物件)
  
  0: 闇民泊をやっていた個人(家主不在型、賃貸物件)
  0: 闇民泊をやっていた個人(HS型、賃貸物件)
  0: これから新規参入する個人(賃貸物件)


となります。要は、これから届け出が義務になり、企業が一気に参入する状況で、“個人”で“賃貸”物件でやる民泊ビジネスには、プラスの面は全くないのです。そもそも、年間で180日までしか営業できないわけですから、物件を借りてそれを又貸ししたところで、まともな利益が出るわけがないのです。そんなの、小学生にだってわかることですよね。

なので、今後も賃貸物件で民泊業を続けよう(始めよう)という者々は、180日以下の規定を守るはずがありません。規定を守らないということは、もちろん自治体に届け出るはずもありません。



今回成立した、民泊新法の内容で喜べるのは、上記のように「これから新規参入する企業」と、僕ら「既存の宿泊業界」だけです。政府(政治家)はこの法律を作るにあたり、不動産業界と旅館業界の両方面から、強いロビー活動を受けました(そのあたりの事情も僕はそれなりに詳しいのですが、ここでは割愛します)。その結果、なかなかバランスのとれた、両方の業界が満足できる法律になったと思います。

逆に言うと、こういった巨大な業界組織にばかり恩恵のある法律なわけで、個人に対して利があるようには全くできていません。この法律ができたことで明らかに苦しい立場になったのは、これまで個人で闇民泊ビジネスをしていた者と、これから個人で民泊ビジネスを始めたいと考えていた者です。政府は現金ですねぇ。そういうロビー活動的な影響力のない者々には、とことん冷たいです(笑)。

よって今後は、民泊を個人でやっている者、これからやりたい者は、辞めるか、諦めるか、違法のリスクを背負いながら闇で続けるかの、どれかしかないでしょう。そして続ける者は、これまで以上に、周りの目を気にしながら、コソコソすることになります。通報されたら、おしまいですからね。明確な罰則規定のある、完全な犯罪行為ですからね。


あとは、いかに政府(保健所、警察)が本気で違反者の摘発に取り組むか、それだけが問題です。ただし、今後は不動産業界と旅館業界の、両面からの監視プレッシャーが彼らに向かいますから、見せしめ的な要素も含めて、政府はそれなりに定期的に彼らを摘発するのではないでしょうか? 法律が施行された後にも、変わらず闇民泊が横行するようでは、政府に対する批判が沸き上がるでしょうし。警察官さんたち、がんばってくれることでしょう(と、期待しています)!




2017年6月1日の時点で、日本全国にあるAirbnbの登録物件数は、およそ4万8千。東京都内には、1万7千。都内においては、その内の少なくとも7割、1万2千件が、家主不在型(投資型)の民泊です。

民泊新法は、2018年1月からの施行になるようです。それまでは、およそ半年。半年後からは、民泊は個人のビジネスではなく、完全に企業優位のビジネスになります。個人では、リスク過多すぎて、お金儲けの面においては利点が全くありません。


今、闇民泊を営んでいる個人事業者たちの内、どれほど多くがこれを理解し、廃業を選択するのでしょうか? または、どれほど多くが理解に至らず、無謀で愚かな継続をしてしまうのでしょうか? 





2017年6月24日土曜日

ちょいと、クールダウン!



一ヵ月も放置しちゃいました〜! どうもすみません!!



まぁ、とりあえずまずは、月初めブログの(もう6月も終わりそうですが・・)いつものやつです!


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1566)】

 ①アメリカ     265名(+10)

 ②イギリス     186 (+12)
 ③オーストラリア  174 (+4)
 ④日本       167 (+5)
 カナダ      139 (+11)
 ⑥ドイツ       85 (+2)
↑⑦フランス      47 (+3)
↓⑧台湾        46 
 ⑨ニュージーランド  40 (+2)
 ⑩スウェーデン    29 (+1)



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)

計:1566(4932:3.15:68%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均




・・・5月は、ハイシーズンだというのに稼働は57%と、なかなか衝撃的な低さでした。昨年よりも、およそ40人&100泊のマイナス。まさか1月よりも売上げが少ないとは・・・。


5月13日に僕はこのブログで「届いたとしても60%だろう」と書きましたが、その結果はご覧の通りに57%でして。5月後半は、それなりに予約は入りましたが、同時にノーショウやキャンセルも相変わらず発生したため伸び悩み、その程度に収まりました。いやぁ、まいったなぁ〜。ビジネスって、なかなかうまく行かないもんですねぇ。



そして、今月はといいますと。すでに終盤ですので大勢は見えておりまして。合計泊数は130泊ほど、稼働は平均で87%ほどになりそうです(今月は、キャパ10設定です)。130泊だと月としては赤字ということになりますが、4〜18日の15日間、月の半分も閉めていたわりには、それなりに潤っております。6月は5月よりも稼働が厳しくなると予想していたので、意外です。過去にウチに泊まってくれたゲスト、いわゆるリピーターゲストがまた来日し、再び長く泊まっていただけるケースが最近多く、そのあたりの影響が大ですね。




さてさて、話は変わりまして。今回はまず、なぜ一ヵ月もサボったのか、の理由を書きます。サボったというか、“更新をしなかった”というのが正しいのですが。実は僕はこのブログは、その時々に一気に書いてそれを書き終えたらすぐに公開する、というスタイルではありません(そういう記事もたまにはありますが)。僕の記事の多くは、同時進行でいくつか書き溜めておいて、修正を加えたりしながら、程よい頃合いに発表するというスタイルです。

よってこの記事も、前述の“そして、今月はといいますと”の前までは、実は6月1日に書き終えております。そして今も、下書き保存中の公開待ちの記事のストックが、いくつかあります。なので、サボっていたというよりも、“わざと最新記事を公開せずにいた”と言う方が、正しいのです。



その、更新を止めていた動機をシンプルにブッチャケますと、「ネットって怖ぇ〜」と思ってしまったんですよ。前々回の記事が、凄まじい閲覧数だというのは前回に書きましたが、その後も閲覧数は増え続け、今やなんと、普段の記事の約500倍!・・・になりまして。


さらに、いろいろな方から「ブログ、読んでますよ!」「ブログのファンです!」「がんばってください!」的なメッセージをたくさんいただき。中には、僕が前回、間違いを訂正したことに対するものなのか、「元気を出してくださいね」的な励ましまでいただき。いやいや、僕、ずっと元気ですよ(笑)! あれは業界の現状を強く訴えるために、スキャンダラスな作為を含めて書いた、要は“狙った”記事なので、その結果こうやって多くの方に読んでいただけたことは、大成功だったと捉えております。


しかし同時に、末恐ろしさのような、そんな感覚も覚えました。某有名ニュースサイト等でこのブログが取り上げられ、記事の内容を肴に、知らない人同士でコメント欄にて議論を交わしていたりする。多くの方に伝わって嬉しいという、先ほどの僕の気持ちとは大きく矛盾しますが、すさまじく大量の不特定多数の人たちがこのブログを読んでいるのだ、という実感は、これまではあまりなかったもので。今回僕は、いきなりそれを痛感しまして、素直に「うわ〜・・怖ぇ〜・・・」と思いました。



というわけで、僕が一ヵ月のブランクを空けた理由は、“クールダウンさせたい”だったわけです!!ちょっと調子に乗り過ぎたので、ネットの世界から距離を置き、しばらく引きこもったということです。実生活レベルでも、先の二週間のお休み期間中は、ほとんど家に引きこもりましたしね。僕は家にはPCがなく、スマホも持っていないので、実際にネットを開く機会自体が極端に少なかったです。


そんな引きこもり中に家でやっていたことは、もっぱら、映画鑑賞。外出するとしても、基本的にそれは映画を観に行くためでして。鑑賞数は、合計22本。そんな、映画熱が暴発しまくるばかりの、怠惰モードな二週間でした。


なので今回は、クールダウンついでに、僕が観たこの22本の映画の個人的★採点を書いて締めようと思います。スキャンダリズムの欠片もない感じで(笑)。(館)がついている映画は、映画館で観たもので、今でも上映中です。



★(大傑作!)
無し・・・


★(よかった!)

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(館)
LOGAN/ローガン(館)
マンチェスター・バイ・ザ・シー(館)
光をくれた人(館)
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
ヘッドハンター
セルラー
シークレット・サンシャイン
みかんの丘
エリザのために


★(まぁフツー)

われらが背きし者
92歳のパリジェンヌ
フォーガットン
リチャードの秘密
禁じられた歌声


★(イマイチ・・)

ヒメアノ〜ル
母の残像
誰のせいでもない
31


★(やっちまったな!)

湯を沸かすほどの熱い愛
シークレット・オブ・モンスター
エルストリー1976 - 新たなる希望が生まれた街




オゥ!! こんなに観まくったというのに、★はゼロ!!

休みの前は、宿のゲストからオススメされた映画たちが、大当たり続きだったんですけどねぇ(例:あん★、SPY)。まぁ今回は、★の映画が大量だったので、それで満足です。


ではでは!!



高校生が大勢来ました




2017年5月24日水曜日

前回の記事の訂正と、改めて訴えたいこと。



前回の記事の閲覧数が、すさまじいことになっています! 誰か影響力のある方がfacebookにリンクを繋げたとか、twitterで話題にあげたとか、何かしらあったんじゃないかなぁ。そうでないなら、機械の故障としか考えられないです(笑)。


まぁ、僕なりに意を決したというか、このタイミングでエゲツない情報を世間にブチ込むことによる「いい加減に、この業界の現状を知って欲しい!」の情念が強くありましたので、閲覧数が増えまくったというのは、もちろん嬉しいことです。



しかし、それを読んだ僕の友人から、「クルーズ船の訪日観光客数が本当は60万人だ、というのは、さすがに低く見積もりすぎじゃない?」との指摘を受けました。また、記事のコメント欄には有志の方から、“1回のクルーズで複数の港に寄港するクルーズ船の外国人旅客についても、(各港で重複して計上するのではなく)1人の入国として計上している”との記載のある資料を、提示していただきました。



そこで改めて再検証をと、2016年の外国クルーズ船の日本国内寄港の詳細データを探しに探しまくったのですが、これがどうしても見つかりません。2015年の中国発の船のデータは見つかったので、2015年と2016年は船の数以外(コース等)はそんなには変わらない、という前提で話をすすめます。


2015年、中国発のクルーズはおよそ60%が博多港に寄港しました。そして博多港の2015年の外国船寄港回数は全部で245回。その内の9割以上は中国発とのことなので、中国船は約225回。そこから計算すると、2015年の中国発の日本寄港のクルーズ船は、全部で375隻程度だったと考えられます。長崎の30%115回でも≒380と、同じような数字になるので、この数字はほぼ、間違いないはずです。

そして、これら中国発の375隻のほとんどが、乗客定員2000〜3000名の、超巨大クルーズだとのことです(これには驚きました)。もちろん常に満員とは限らないので、乗客実数の平均を2000人としても、×375で75万人・・・。2015年の、中国人観光客のみのカウントで75万人なわけで、前回に僕が書いた「全部で60万人」は、この時点で完全に雲行きが怪しくなって来ました(焦)!!


さらに、改めていろいろな記事を読みまくったところ、博多港の2016年のデータについてを報じる記事(毎日新聞 2017年1月17日)に、

クルーズ船がほとんどを占める不定期の外国航路の乗降者数(概況値)は約169万3000人と昨年より54万4000人(約48%)多かった。

との記載がありました。


んん!? 博多港だけで、一年に外国人観光客が169万人!!?

・・・と、読んだ直後は驚きましたが、よく読むとこれは、「外国航路」とはあるものの「外国人」とは書いておらず(つまりは、日本発で海外に行く船も含む)、「乗客数」ではなく「乗“降”者数」。さらには「乗降“客”数」でもなく「乗降“者”数」なので、乗務員も含んでいるわけですね。クルーズ船がほとんどを占める、というのもビミョウな言い回しで(クルーズ船以外も含んでいるということ)、しかもわざわざ「概況値」とまで。言葉のマジックですね〜。


分かりにくいので、計算に使う数字を2015年のものに統一します。乗降者数は169万(2016年)−54万=115万(2015年)ですが、乗客ではなく乗“降”客なので115万人は半分にして、58万人。2015年に博多港発着の、“海外に向かう or 海外から来た”船に乗った人(乗務員・日本人客・外国人客)すべてをひっくるめて、58万人ということです。


そこをさらに掘り下げるために、では、クルーズ船に乗っている人間の【乗客】:【乗務員】の割合ってどんなもんなんだろう?と思い、調べたところ、こちらはけっこうたくさん見つかりまして。世界最大の客船「オアシス・オブ・ザ・シーズ」の乗客数は6300人、乗務員は2000人超(スゴッ!)。 他にも、乗客4300人の船に乗務員1300人、800人の船に470人・・・

えぇ〜っ、クルーズ船って乗務員の数の割合、こんなに高いの? 乗客の半分〜三分の一くらいの数の乗務員が、乗っている!?


ということは、2015年に博多港利用の海外航路58万人(乗務員・日本人客・外国人客、全てを含む)の内訳は、乗客が約45万人で、乗務員が13万人といったところでしょうか。 日本人客の数は微々たるもんでしょうから忘れるとして、2015年に博多港を利用した外国人観光客は45万人。この内、中国人は9割以上なので、42万。一方で2015年の中国発クルーズの乗客は、前述のように全部で75万人。博多に寄る中国船は60%なので、75万×0.6≒45万。42万人とほぼ同じになった。


・・・というわけで、博多港の発表データを元に検算し、2015年の中国発クルーズ船による訪日観光客数は75万人ほどであると、僕の中でも確定いたしました。


そう考えると、2015年の全体数112万人というのも、中国人だけで75万人なのですから、正しい数字なのではと思い直しました。なので僕は、政府発表のクルーズ船による訪日観光客数の公表は、間違えていないとの見解に、ここで訂正いたします。「フェイク!」とか言ってしまって、政府さん、ごめんなさいです! 読者の皆さん、お騒がせして申しわけありませんでした!!



というわけで、なんだかカッコ悪いので、クルーズ船の誤解の件は、これで許してくださいです!!



・・・しかし、だとすると、宿業界としてはますます厳しいですね。僕はこれまでは「クルーズ船観光客の199万人は、本当は三分の一くらいだ」と捉えていたのが、丸ごとだったわけですからね。つまりは、宿業界にとってはお客さんになり得ない相手が、僕のイメージよりも3倍も多かったことになります。


なので、前回も「政府がインチキしている!」「数字は信じないで!」という、変化球な論点ではなく、「クルーズ船に泊まる観光客が多過ぎて、今や宿業界は完全に疲弊しているのに、それが世間には伝わっていない」というストレートな方向に、訴えればよかったですね。これは、素直に反省します。



政府発表の訪日観光客数

2010年   860万
2011年   620万
2012年   840万
2013年  1040万
2014年  1340万
2015年  1970万
2016年  2400万

を、僕らホステル業界の顧客候補の数で表すと、

2010年        860万
2011年        620万
2012年        840万
2013年       1040万
2014年  1340万→1100万(乗員200万クルーズ 40万)
2015年  1970万→1570万(乗員290万クルーズ110万)
2016年  2400万1840万(乗員360万クルーズ200万)


となります。乗務員の中には、日本国内の宿に泊まるという方はいるでしょうが、ホテルではなくホステルやゲストハウスに泊まる方はほぼ皆無(笑)でしょうから、この通りとします。


そしてここから、

「政府は観光客数は2400万人と発表しているけど、この業界的には1840万人しかいない」

「2014年から2016年の間に、ホステルの顧客候補(需要)は1.7倍に増えた。しかし一方で、ベッド数(供給)は5倍に増えた!」

・・・と訴えた方が、今のこの業界の厳しさを皆さんに伝える上では、シンプルでより効果的だったかもしれませんね。



とにかく僕は、「今、宿が不足している」といった、現実とは大きくかけ離れた情報、その先入観をいまだに持つ方々に、一人でも多く、一刻でも早く眼を覚まして欲しい。「ならば儲かるはずだ!」と思い込み、無策で無謀に宿業に参入する方々を、できるだけ多く止めたい、と、そのように考えております。


宿業界の今のこの現状と、全く明るいとは言えない未来展望を充分に理解されており、それでも儲けを生むスキームをお持ちの方、スキルのある方、よっぽどの環境的なアドバンテージのある方(僕はこれですね)は、僕の訴えは気にせず、どんどん飛び込んで来てくださいです!!




2017年5月21日日曜日

訪日観光客数の、フェイクを暴く!!



先日、葛飾区の保健所の職員さん数名が、抜き打ちの検査のためにYAWPにやって来ました。

ウチはちゃんと許可をもらっている合法の宿ですし、特にやましいことなく真面目に運営しております(笑)ので、検査自体は問題はなかったのですが、最後に職員さんと少し話をしまして。

僕の「最近は、ゲストハウスの起業の相談は増えていますか?」の質問に対し、職員さんの答えは「以前とは比べものにならないくらい、ものすごく増えている」でした。



・・・というわけで、ホステル(ゲストハウス)の新規オープンの大波が、全く止まってくれません。

特にここ半年ほどの間には、東京都内には一気に50軒弱、増えました。昨年後半の時点で90軒くらいだったのが、今は135軒くらいあります。たったの半年で、いきなりの1.5倍です。


その結果、都内の全ての宿の経営が、今はたいへん厳しい状況です。ビックリです。僕は、二年くらい前から「この業界、これからは厳しくなりますよ!」と訴え続けています。一年前には、「業界全体が、完全に下り坂です!」と書きました。そんな感じで僕は、長いこと警鐘を鳴らし続けていたわけですが。

今のこのホステル業界は、そんな僕のこれまでのネガティブ予測(笑)をはるかに上回るレベルでの、すさまじく悲惨な状況です。業界内の僕の友人たちは皆、「ヤバい!ヤバすぎるよ!」状態に陥っております。


まぁ、このブログの読者数はたいした数ではないですし、当然、影響力もありません(涙)。なので、「ホステル(ゲストハウス)を開きたい!」と意気込んでいたけれど、このブログを読んで「やっぱりやめておこう」となった方は、ゼロとは言いませんが、ごく少数だと思います。

しかし中には、このブログの過去記事を読んだけれど「いや、きっと大丈夫だ!」「やっていけるはずだ!」となっている、良くも悪くも真っすぐな人もいることでしょう。なんならすでに、開業へ向けての準備中という方もいるかもしれません。


そんな“それでも突き進む”方々の、そのポジティブ思考の源が、「これからオリンピックがあるし!」だとすると、短絡的過ぎてかなり残念なのですが(オリンピック、たったの十七日間ですよ。そしてオリンピック後は、どうするんですか?)、多くの方々は

「いや、だって実際に外国人増えてるじゃん!テレビ等でも、“過去最高”とか報じてるじゃん!!」

を軸にしていると思うのです。


なので今回、この記事で、僕はその軸をポッキリ折ってしまおうと思います。夢のない話で、ちょっぴり寂しい気持ちもありますが・・・。




まず、大前提として言っておきますが、
ここ数年、訪日観光客数が増えているのは、おおまかに言うと、事実です。

しかし、不思議な話かもしれませんが、
外国人観光客の宿泊数の合計は、以前よりも減っています。


どちらも、観光庁が発表している公のデータを元にしています。ネット等でテキトウに調べれば、それが間違いではないとすぐにわかります(リンク例→ホテル・旅館の外国人宿泊者数で減少続く、都市圏よりも地方の減少が顕著に。お役所が嘘をついていない限りは、これはどちらも、事実なのです。


おかしな話ですよね。観光客が増えているのに、宿に泊まる人は減っているなんて。



観光庁発表の、訪日観光客数の統計はここ数年、

2010年   860万
2011年   620万
2012年   840万
2013年  1040万
2014年  1340万
2015年  1970万
2016年  2400万

という流れで推移しています。まずはこのデータの詳細を、ここにまとめます。



2010年を基準とすると、

2011年は震災があり、訪日は敬遠傾向に(ー240万)。
2012年には、だいたい元通りに回復した(+220万)。

そして2012年末に、第二次安倍内閣が発足。安倍首相は、これからの日本は観光立国を目指すと宣言。


2013年、政府は、
東南アジア諸国を中心にビザ(入国許可証)発給条件を緩和。その結果、観光客数は大幅増(+200万)。

そして、2020年東京オリンピックの開催が決定。政府は、2020年までに観光客数2000万人を目標にするとの指針を発表。しかし観光庁は、このままだと2020年は1700万〜1800万人台になるとの予測を発表。

(ここから政府が、なり振り構わずの何でもアリ状態に突入!!)


★(↓↓重要!)★
2014年2月、観光庁は
訪日観光客数の統計方法の見直し
を発表。これまでカウントされていなかった、飛行機や船の外国人乗務員を、集計に加えることに(順調に増えているように見せたいのでしょう。政府、すげぇセコい笑)。これ、2014年の時点で、年間でだいたい200万人だそうです。つまりは、2014年の増加分(+300万)のほとんどは、集計方法を変えたことによる、単なる水増し分なわけです。(リンク→統計の集計手法の変更で訪日外国人客2000万人突破を目指します!


★(↓↓重要!)★
2015年1月、政府は
中国人観光客へのビザ発給条件を、大幅に緩和。結果、観光客数は(+630万)と、すさまじく増加。その内の300万人は、中国人観光客の増加分。香港&台湾人も含めると、増加分は400万人以上!


2016年、政府はインドとベトナムに対してのビザ発給条件を、大幅に緩和(その影響は、あまり無かった)。中国人観光客の増加傾向は止まらず、全体観光客数の増加分(+430万)の内、220万は中国人(&香港・台湾人)観光客。中国人観光客数が、2014年終了時点からのたったの二年で、およそ3倍に!!





★(↓↓重要!)★
そして2017年!!
なんと・・・中国人観光客数の伸び率(前年比)が、完全にストップした!!特に2月以降は壊滅的で、2月(+2.0%)、3月(+2.2%)、4月(+2.7%)。つまり、ビザ条件緩和から二年続いた“中国人観光客が増えまくり状態”は、ここで完全に頭打ちとなったわけです!!





伸び率が大幅に下落した、とはいえ、いちおう増えてはいますので、数字の上では“過去最高!”と、テレビなんかでは景気のいい話として報じますよね。しかし、前述のように、よりにもよって“観光客数の増加がついに頭打ち!”になってしまったこの半年の間に、新しいホステルやゲストハウスがすさまじく大量にオープンしてしまったわけです。なんという皮肉、タイミングの悪さだぁぁぁ〜っ!!!!



ここで、改めて疑問に思った方がいるかもしれない、というか、そもそもの論点はどこに行ったんやねん!・・ですよね。なぜ、訪日観光客数は増えているのに、宿泊者数は減っているのかと。


短期滞在の者が増えた?・・・は多少はあるのかもしれませんが、違います。

Airbnb等を利用して違法宿に泊まる、統計にカウントされない“隠れ民泊”が増えた?・・・の影響は確実に大きくありますが、それがメインではありません。


その一番の要因は、中国・香港・台湾、からの訪日観光客の多くが、今は

クルーズ船を利用している

ことなのです。クルーズ船ですから、彼らが寝るのは、船の中です。日本の陸地に建っている宿には、彼らは泊まらないのです。宿泊業界には、全くお金を落とさないのです。


クルーズ船による訪日観光客数(※乗務員は含まず)は、政府発表で、

2013年: 17万人
2014年: 42万人
2015年:112万人
2016年:199万人

です。そのほとんどが、上記の中華圏の三ヵ国(中国・香港・台湾)からの船です。2016年は、前年比で中国人が220万人も増えたわけですが、その増加分の内の80万人は、クルーズ船を利用したということです。




〈※後述※〉 
以降↓↓↓の記載には事実と異なる内容が含まれているため、更新済みの次記事にて、訂正をしております。あえて、削除はいたしません。



ここで、もう一つ大事な要素があります。こういった、中華圏の方々が利用するクルーズ船の多くは、那覇や博多、横浜や札幌等、一回の航海で平均してだいたい3〜4つの港に寄港します。そして、

乗客は出港&寄港の度にいちいち、日本からの出国と入国の手続きをします。


要はこれは、前述の2014年に政府が統計方法を変更したのと同じくらいに、大きな数字のフェイクを生んでいるシステムなのです。政府は、2016年にクルーズ船にて訪日した外国人の数は199万人であると発表していますが、あくまでこれは、押された入国スタンプの数です。本当の人数は、その三分の一〜四分の一で、せいぜい、60万人です。60万人でも、すさまじい多さですけどね。なので、199万ー60万≒140万、この140万は、同じ人物が複数回スタンプを押された分であり、すなわち、水増し分です。


というわけで、水増し分を差し引いた数字による、本当の訪日観光客数(おおよそ)をまとめる(2013年より前のクルーズ船は、ほとんどないので計算しない)と、

     政府発表  本当の数(水増しの内訳)
2010年  860万
2011年  620万
2012年  840万
2013年  1040万
2014年  1340万→ 1110万(乗務員200万、クルーズ船30万)
2015年  1970万→ 1590万(乗務員300万、クルーズ船80万)
2016年  2400万→ 1900万(乗務員360万、クルーズ船140万)


と、なります。
そして、本当の数による中華圏の人々の訪日観光客数(中国ビザ緩和後)の前年比はというと、彼らを運んだ乗務員数を全乗務員増加数の半分くらいとして、

2015年 +300万(400万−乗務員50万−クルーズ50万)
2016年 +130万(220万−乗務員30万−クルーズ60万)

です。


中国人へのビザ発給条件の緩和直後の2015年に、中国人観光客は+300万人と、大幅に増えました。

しかしその勢いは・・・昨年2016年の時点で、実は大きくブレーキがかかっていたのです。それって考えてみたら、当たり前のことなんですけどね。とある川を、壁で塞き止めているとして、壁をとっぱらったら勢いよくドド〜ッと一気に水が流れますが、それは最初だけで、すぐに落ち着きますからね。


そして今年、2017年。中華圏の人々のクルーズ船ブームは、前年比+70%だそうで、ますます盛り上がっているようです。にもかかわらず前述のように、観光客数は頭打ちの状態です。政府が発表している、水増し分を含んだ上の数字で、すでに頭打ちなのです。これはどういうことかといいますと、

本当の訪日観光客数は、すでに減少傾向にある

と推測される、ということです。たった数%の伸びでは、クルーズ船の増加による複数回スタンプの水増し分、フェイク・カウントの分で、相殺されるどころか、むしろマイナスになっていると思われるのです。


テレビ等で「外国人が増えている!」「過去最高数を記録!」といった情報を耳にし、それを真に受けて、「今は宿泊業がビジネスチャンスだ!!」と、いまだになってしまっている方々へ。


上記の僕の分析は、僕は以前から書こうか迷っていた記事なのですが、今の宿業界の壊滅的な状況を見渡して、ついに告発?を決意しました。


あなたの知る通り、外国人観光客数はここ数年、たしかに増え続けていましたが、その中にはたくさんのフェイク・カウントが含まれており、実はあなたのイメージするほど大きくは増えていません。また、増えている観光客の多くは、クルーズ船での来日なので、宿業界にとっては全くプラスになっていません。

しかし、あなたと同じような勘違いをし、宿業を始めた人が大量発生しておりまして、いまやその数は3年前の、3倍ほどです。主に大きな宿がたくさん増えましたので、ベッド数で言えば、5倍は軽く越えていると思われます。

つまりは、あなたのイメージする「外国人が増えている」は、実際にはそんなにでもない。しかし、それに気付けずにこの業界に飛び込んだ人々は、あなたが思うよりも、はるかに多いのです。この事実を知って、あなたはそれでもビジネスチャンスだと思いますか?



世の中は、いろいろと、フェイクだらけです。それを全く疑わない、ド正直すぎるあなたは、テレビの報道や政府発表の表面的な情報のみを鵜呑みにして、定職を失い、大金を失い、人生を台無しにしてしまわないように、気をつけてくださいです。